抄録
O-006
共通要因としての単語に注目した事象の進展の統合化・可視化
箕輪弘嗣(岡山商科大)
原子力,化学産業の分野では事故防止のためにニアミス事例集,事故事例を収集している.しかし,現状は,事故の収集は進んでも,事例の活用手順の形式化がなされておらず,主な用途が簡単なレビューにしか使われてない.そこで,本研究では,事故へ至る事象の進展の可視化を実現し,如何な要因が事故へ至っているか,を明らかにする.従来は,事象が如何な結果に進展するかは熟練者の知識と経験で予測されていた.しかし,過去の事例に基づき,事象の進展の経路,頻度,リスク値などを明らかにする事で,統計的なデータに即した解析が可能となる.本論文では,自然言語処理に基づいた単語に基づき事象の進展を可視化するプロトタイプを開発した.その背景,設計,実装結果について報告する.