抄録
N-019
過疎地域における文化政策を活用した都市再生のための定量的指標開発の検討
川畑泰子・大西立顕(東大)
2020年東京オリンピックに向けて,地方創生の一環として日本劇団協議会や各地方の文化財団における文化振興に関する大規模なアンケート調査活動や実際に数理的な解析が始まっている.日本劇団協議会では2016年度,文化庁「戦略的芸術文化創造推進事業」において「芸術団体における社会包摂活動の調査研究」をスタートし,劇団・劇場・NPO法人等がどのように社会的課題を解決しているか事例を研究し,芸術団体の社会包摂活動が社会に与える影響や,芸術団体の経営基盤を強化する可能性を探ることを目的としている。筆者はこの取り組みに参入している.本研究では上記のような背景と,取り組みのために現状として人口過疎地域における取り組みに関して数理的なアプローチの一つの手法として人口データ,テレポイントデータの活用を提案し,さらに有効な手法を検討していくことを目的とする.