抄録
N-003
コーパスを利用したレポート自動採点品質の向上
山本 恵(名古屋外国語大)・梅村信夫(名古屋学芸大)・河野浩之(南山大)
筆者らは,レポート作成指導,教員の採点の厳正化,負担軽減を目的として,ルーブリックに基づくLMS上の自動採点システムを構築している.「表計算ソフトによるデータ分析」をテーマとするレポートを対象に実験したところ,SVMによる総合成績レベルの分類精度は53.6%と低かった.これは分類器作成のための学習データの件数が少なく,データに十分なバラツキがないことが要因の一つである.そこで,複数ジャンルの言語コーパスから「成績レベルを網羅する学習データ」を抽出し,分類精度を高める取り組みを行ったので報告する.