抄録
M-026
小型船舶航行支援システムのユーザインタフェースに関する考察
瀬尾敦生・肥田琢弥・長尾和彦(弓削商船高専)
我々は小型船の事故を減らすため、スマートフォンで動作する航行支援システムの開発を行っている。本システムはGPSを利用した他船の接近検知、浅瀬への侵入警告などの機能を有する。前年度には視界移動を最低限にして、本システムの支援を受けられるよう、腕時計デバイスと連携を行なった。そこで、本研究では腕時計デバイスを連携した結果、本システムが安全航行に寄与できるか確認するため、本システムのUIを評価した。本システムが通知を出してからユーザが反応するまでの時間は5秒以上かかっていたが、3秒に改善された。また、海上でも腕時計の振動が特に気づきやすい点、振動の鳴らし方が通知気づきやすさに大きく影響することが分かった。