抄録
L-018
公衆網における遅延時間制御手法のTCP公平性の評価
花井雅人・山口実靖・小林亜樹(工学院大)
近年のネットワークの大容量化に伴い、旧来のTCP輻輳制御アルゴリズムである
TCP Renoでは帯域を有効に活用することが困難となり、CUBIC TCPやCompound
TCPなどの高速TCP輻輳制御アルゴリズムが多数提案された。
これらTCP輻輳制御アルゴリズムの提案されたことによりTCP間公平性という新た
な課題が生まれた。
また、遅延時間制御手法(CoDel)を用いたTCP間公平性改善手法が提案されている。
しかし、本手法の公平性は実験用ネットワークや実LANでのみ評価されており、
公衆回線での評価が十分なされていない。
本原稿では公衆のネットワークおける本手法の性能を示す.