抄録
L-011
装着者と認証者の同一性を担保するウェアラブル端末向け個人認証技術の検討
高田晋太郎・長坂晃朗(日立)
リストバンド端末などのウェアラブル端末は、人間が常に身につける情報デバイスという性質から、使用者のIDを常時発信する電子タグとしての使い方が考えられる。端末に生体認証機能を備えることで、高額決済や高セキュリティエリアへの入場などが、端末をID読取り機にかざすだけで行なうことができる。このような使い方においては、指紋認証など既存の生体認証は、端末の装着者と認証者の同一性が確認されないため、なりすまし認証による不正使用の恐れがある。本報では、生体認証を行う部位と端末の装着部位の脈波信号の一致性を確認することで、装着者と認証者の同一性を担保するウェアラブル端末向けの個人認証技術について報告する。