抄録
J-030
仮想と現実の相互作用を有するAR紙相撲システム
福山裕幸・飯田勝吉・高井昌彰(北大)
拡張現実(AR)において,現実の物体の動作をセンシングして仮想の物体に影響を与えることで現実から仮想世界への干渉が生じ,また仮想世界の動作に応じて何らかの仕組みを通して現実の物体に物理的な変化を起こすことで,仮想から現実世界への干渉が生じる.これらの仮想と現実の双方向の作用を実時間で同時に行うことにより,新たなインタラクションの可能性が期待できる.そこで本研究では,対戦ゲームの一つである「紙相撲」に着目し,物理的な土俵下に埋められた電磁石アレイを用いて,仮想の力士と現実の力士が土俵上で組み合って相互に作用を及ぼすことのできるAR紙相撲システムの開発を行った.