抄録
J-024
屋外用ウェアラブル聴覚支援システムに関する研究
石塚隼大・霜山竜一(日大)
聴覚障害者は外出時に、側方や後方など死角になる方向を音で知覚できないため、危険を回避できないことがある。著者らは屋外で、両耳聴ヘッドトルソの後方から自動二輪車を通過させて、自動二輪車の接近を音で検出する方法について検討した。本研究では、音圧の短時間両耳間位相差の変化を利用して、バイブレータの振動の強弱で聴覚障害者に自動二輪車の接近を知らせるウェアラブル型聴覚支援システムについて検討した。イヤマイクで検出した音響信号をFPGAモジュールで解析・処理するシステムを用いて、被験者が、後方から接近する自動二輪車に気付いて振り向くまでの時間を計測した結果について報告する。