抄録
J-018
発話音声から受ける要素感覚を決める音響特徴量の評価指標
西田 悠・浅田龍星・中平勝子・北島宗雄(長岡技科大)
発話音声を知覚・認知し,印象を形成する過程のモデルは,6種の音響特徴量(振幅スペクトル平均・分散,モーラ数など),5種の要素感覚(声量,抑揚,話速など),発話印象,の3階層で表現可能と考えられる.本稿では,音響特徴量と要素感覚を結びつけ,その評価指標を提案する.先行研究から,各要素感覚と音響特徴量の対応付けはある程度成されている.音響特徴量は,発話音声をケプストラム法を用いて解析する機能を構築する.それぞれの要素感覚を規定する音響特徴量に対して指標化を行うために,構築したツールを,円滑,非円滑,険悪,など,シーンを特定できる場面に適用し,各要素感覚に対する音響特徴量の範囲を特定し,指標化する.