抄録
J-008
部屋重畳型遠隔コラボレーション支援システムにおける利用者の向きの抽出
和田 理・片桐 滋・大崎美穂(同志社大)
遠隔コラボレーション支援システム「t-Room」は,遠隔コラボレーションにおける視聴覚メディアの対称性の実現の可能性を示した.しかし,部屋の壁面を構成するディスプレイと,それに対峙するカメラによる映像を用いる本システムでは,部屋中心部にあるオブジェクトが複数の映像に同時に映り込むなど,メディアの対称性を実現するためには改善の必要があった.本稿では,特に人物をオブジェクトと想定し,複数のカメラ映像を統合することによって,人物の顔や体の向きを推定し,自然な形で人物映像を抽出し,それを壁面に投影する技術を提案する.