抄録
I-012
一様領域類似度に基づく局所適応拡張ジョイントバイラテラルフィルタを用いた色符号化歪低減
和田直史・松崎博季・真田博文(北海道科学大)
本研究の目的は,YCbCr4:2:0 フォーマットで圧縮された画像・映像における色差成分の歪を低減し,画質を向上させることである.報告者らは,輝度成分と色差成分をガイド画像としたフィルタ処理を行うことでノイズ低減とボケ復元を同時に実現する拡張ジョイントバイラテラルフィルタを過去に提案した.しかしながら,本手法は画像によってPSNRの低下を招く問題があった.本研究では,輝度成分と色差成分の間の類似度を測る一様領域類似度を新たに導入し,それに基づいて画素単位でパラメータを制御する局所適応拡張ジョイントバイラテラルフィルタを提案するとともに,その有効性を実験により示す.