抄録
I-005
超高精細ディスプレイを活用した知覚画質向上
南雲祥多(長岡高専)・田中亮祐(長岡技科大)・上村健二・高橋 章・竹部啓輔(長岡高専)
近年普及が進んでいる超高精細(4K)ディスプレイには,通常視聴環境においては人間の知覚限界を超えた余剰解像度が生じていると考えられている。本研究では,この余剰解像度を面積階調法を利用することにより,階調数増加に利用することを目的とする。面積階調化が人間の知覚画質に与える影響を主観的に調査し,さらに,輝度計を用いた測定により階調数の増加を定量的に評価した結果,面積階調化処理における画素の配置方法を変化させることによって知覚に変化があることと,約3.9bit分の階調数増加が行えることが確認された。