FIT2017 第16回情報科学技術フォーラム 開催日：2017年9月12日（火）～14日（木）　会場：東京大学　本郷キャンパス
抄録
I-003
勾配信頼度マップを用いたブラインドぶれ画像復元に関する研究
◎本橋知士・永田崇紘・後藤富朗・平野　智（名工大）
ぶれは代表的な画像劣化の1つであり、劣化画像の復元においてぶれ関数(PSF：Point Spread Function)が未知の場合、1つの入力画像よりPSFと理想画像の2つを推定する必要があり、PSF推定と理想画像の再構成処理を交互に反復して行う手法が成果を出している。しかし、画像を撮影する環境やカメラの特性などの要因からノイズが混入した画像に対する
復元性能が低下する問題が依然として存在している。そこで本稿では、PSF推定処理に適切なエッジ選択を可能とする勾配信頼度マップを組み込み、推定に悪影響を与える情報を除外することで復元性能を向上し、ノイズの影響を受けにくいぶれ画像復元手法を提案する。