抄録
H-035
プロジェクタとカメラによる仮想タッチスクリーンにおけるボタンタッチ検出精度向上
有馬大智・中島克人(電機大)
我々は白壁などにプロジェクタによって投影されたタッチボタン上のユーザのタッチをプロジェクタの脇に設置されたカメラによって検出する仮想タッチスクリーンを提案している.ユーザのタッチは,カメラから見てタッチボタン上に侵入する手指とそれにより生じる影の量の減少によって検出される.しかし,カメラで観測される影の量は,プロジェクタからのカメラの距離やタッチボタンに対する手の侵入角度により増減してしまうため,その検出精度にバラつきが出るという課題があった.本稿では,手指の形状特徴量を用いることにより,従来よりも設置環境や手指の侵入の仕方に頑健で検出精度の高いタッチ検出手法を実現した.