抄録
G-004
人工ゲノムデータを用いたゲノム解析におけるマッピングの精度検証
東 銀史・大沢勇統・大星直樹(近畿大)・高橋 篤(国立循環器病研究センター)
ゲノム解析では,機械によって読み取られた短い塩基配列の断片が,ゲノムのどの部分にあたるかを決定するマッピングと呼ばれる処理が行われる.このマッピング処理を行うツールは現在,数種類存在する.本来マッピングを行う際,いずれのツールを用いても,入力データが同一であれば処理結果も同一であることが望ましい.しかし,実際には用いるツールによって結果に差異が存在することが指摘されている.本稿では望ましいマッピング処理結果が明確に判明している人工ゲノムデータを作成し,その人工ゲノムデータに対してマッピングを行うことで,マッピング処理の精度を検証し,間違いやすいデータに特徴が見られるか調査した.