抄録
F-026
CNNを用いた魚群探知機による魚種判別
平間友大・川村秀憲・山下倫央・横山想一郎(北大)・鈴木恵二・和田雅昭(はこだて未来大)
現在の漁業は、魚種の判別や漁獲量の予測をすることは難しく、漁業者の経験に基づいて行われているのが実状である。そこで、乱獲の防止や海洋資源の管理という点からみても、正確に海中の様子を把握する必要があると考えられる。しかし現在のところ、コンピュータが魚種を判別するシステムは確立されておらず、魚群探知機による魚影の把握のみにとどまっている。そこで、コンピュータによる自動判別が可能になれば、漁業のみならず、自然保護にも役立てることができると思われる。本研究の目的は、定置網漁場に設置された魚群探知機の音響データから、魚種判別や漁獲量の推定を行うための手法を提案し、漁業を支援することである。