抄録
E-001
適応的な相槌生成のための複数の識別器の構築
赤井元紀・武田 龍・駒谷和範(阪大)
対話システムにおいて、ユーザの特性や対話の状況に応じて適切な相槌の頻度やタイミングを選択することは重要である。従来の研究では、どのようなユーザや状況に対しても同様に相槌を打つシステムが多い。本研究ではユーザや状況に応じた相槌を生成するために、相槌を打つか否かを判定する識別器を複数構築する。まず、アノテータに自分の感覚や与えられた状況に基づいて相槌が打てるかどうかを判断させ、それに対応した複数のラベルを用意する。次に、それらのラベルの一致度に基づき学習用のラベルを生成して、相槌の頻度に対応した複数の識別器を学習する。これらの識別器を選択する基準は人手で与えることで、適応的な相槌の実現を目指す。