抄録
D-017
巨大ブロックサイズファイルシステムによるセキュアなコンテンツ共有・流通基盤の大規模I/O性能の向上
近丈一郎・中島健司・山口実靖(工学院大)
インターネットの普及に伴い増加していくデータを,効率的に利活用していくことに注目が集まっている.特に,センシティブなデータを安心して扱うことのできる,セキュアなコンテンツ共有・流通基盤の構築が必要不可欠である.この様なコンテンツ共有・流通を行うためには,暗号技術の併用が欠かせない.しかし,大規模なデータを全て暗号化するとデータ量が大幅に増加することがあり,実用的な処理時間を実現するためには大規模データ処理のI/O速度の向上が重要となる.本稿では,巨大なI/Oに対して有効であると考えられる大きな
ブロックサイズでファイルの管理を行うファイルシステムを構築し,性能評価によりその有効性を示す.