抄録
CL-004
セキュアプロセッサにおける楕円曲線暗号の評価
谷合廣紀・宮永瑞紀・入江英嗣・坂井修一(東大)
セキュアプロセッサはハードウェアによって特定のプロセスをOSやハイパーバイザ,ハードウェアタンパなどから保護することを目的とするプロセッサである.セキュアプロセッサにおいて公開鍵暗号はプロセッサのアイデンティティの証明といった認証の用途が想定され,そのような認証の要求が多発するなら高速な公開鍵暗号の実装が必要となる.またハードウェア実装では実行速度と面積はトレードオフの関係にあるため,認証の回数が少ないのであれば低速であっても低面積な実装が望ましい.本研究ではセキュアプロセッサにおける公開鍵暗号の適切なアルゴリズムを検討し,楕円曲線暗号をセキュアプロセッサに実装・評価を行った.