抄録
CK-001
対話型タブー探索による製品に合う香り生成
福本 誠・野村康太・脇山諒也(福岡工大)
香りの利用は,我々の生活の様々な場面でなされており,ユーザの感性や好みに合った香りの利用はその効果を高めるものと期待できる.一方で,このような香りの利用は,市販のものを利用することがほとんどである.こういった問題において,対話型進化計算は,ブラックボックスとも言える個々のユーザに合うメディアコンテンツの探索に利用されてきた.ここでは,ある製品に合う香りを生成することを目的に,対話型タブー探索を利用する手法を提案する.香りの生成においては,複数の原香料を混合することである香りを作り出すものとし,各原香料の強さの値を探索の対象とする.実験を通じ,手法の有効性の検証を行ったところ,探索前後で評価値が上昇する傾向が観察された.