抄録
CJ-008
リスク情報コンセプトの戦略的活用
齋藤耕一(コウゲツ)
町会での自主防災組織では、Web上のリスク情報事例の成果と教訓、それが抱える課題と将来展望を知識として獲得し住民に提供する。町会が想定しているリスク情報のコンセプトと、住民が認識するコンセプトとが年々環境の変化により食い違いが生じる場合がある。そこで、住民の受け取っているリスク情報の認識をうまく体系化し構造化することができれば、提供するリスク情報の軌道修正をそく行い陳腐化の防止をはかることができる。しかし、その重要性は指摘されつつも、方法についてはいまだに決定的ものは存在せずにいる。本論文では、リスク情報にまつわる住民認識を分析し戦略的に利用する新しいモデルを提案する。