抄録
CJ-007
VR模擬面接システム利用時における脈拍変動を用いた緊張感の評価:VR面接官の発話速度と声の高さによる影響の検討
清水翔太郎・神長伸幸・菊池英明・Justin Andrew Liao(早大)
本研究はVR技術を用いた,一人でも現実に近い緊張感を得られるような模擬面接システムを提案する.また,提案システムでは,VR上における面接官の発話速度や声の高さによりユーザーの緊張感を調整する機能を実装予定である.
そこで本論文では,現実模擬面接とVR模擬面接におけるユーザーの緊張感の差異と,VR面接官の発話速度と声の高さがユーザーの緊張感に与える影響について脈拍変動から検討する実験を行なった.
その結果,脈拍数は全条件で安静時に比べて面接時に高くなり,声の高さによって変化した.これらの事象から,VR模擬面接においてもユーザーは緊張しており,韻律情報によってユーザーの緊張感は調整可能と示唆された.