抄録
C-016
IoTシステムにおいてリクエストの到着過程がサーバの処理性能に与える影響に関する検討
日野泰子・鶴  薫(三菱電機)
 IoTシステムが普及し、センサから定期的に吹き上げられるデータをサーバに集約して処理する情報システムが増加している。これに伴い、該当するサーバ(集約サーバ)の性能予測の需要が拡大している。
 情報システムの性能予測の方法の一つとして、待ち行列理論を活用した方法が挙げられる。この場合、解析の容易性からリクエストの到着過程をポアソン過程と仮定する先行例が多い。しかし、センサから定期的に吹き上げられるデータを入力とするサーバでは、実態と仮定の間の乖離が広がること懸念される。
 本発表では、IoTシステムにおける集約サーバの性能予測を対象に、リクエストの到着過程のポアソン過程からのずれとその影響について報告する。