抄録
C-012
性能評価指標「情報量子」によるコンピュータ性能評価検討
清水京造(ビューマジック)
 超高速コンピュータの代表的な性能評価指標であるFLOPSとFLOPS/Wに対し、両者を合せた新しい評価指標として、上記の1Flop当りのE・T積にあたる情報量子量H(J・S/Flop)を提案した。これは時間要素を含んだ1FLOPS当りの情報処理動作に必要な動作エネルギーにあたる。その結果、これが、実際に各種コンピュータの高速・低エネルギー化性能向上の歴史的な方向を明確に示す評価指標である事を示した。更に、各種コンピュータについて、それらの特性をこの情報量子量平面(ET面)に表す事により、各々の性能・特徴等の位置づけを容易に可視化し得ることを示した。