抄録
B-005
遠隔メモリページングにおけるマルチスレッド利用によるスワッピングプロトコルの改良
大浦 陽・北川健司・緑川博子・甲斐宗徳(成蹊大)
これまで,クラスタの遠隔ノードの主メモリを,ローカルノードの主メモリ拡張として利用できる分散大容量メモリ(DLM)を開発してきた.DLMでは,OpenMPやpthreadで書かれたマルチスレッドプログラムをそのまま,主メモリを超える大規模なサイズの問題に対して実行することが可能である.
DLMの性能向上を目的とし,ローカルノードと遠隔ノード間のデータ通信時に,
ローカルノードに受信専用となるスレッドを追加し,ページ交換プロトコルに改良を加えた.さらに1ページ単位の転送にとどまらず,連続領域のデータ送受信プロトコルの設計を行った.