抄録
B-003
OpenCLを用いたマルチGPUによる数値計算の高速化の検討
山本未来呂・南 昇吾・増田信之(東理大)
近年,高い演算性能を安価に得られる並列計算ハードウェアとしてGPUが注目されている.GPUは画像処理に用いられることが多いが,数値計算に応用することができ,数値計算の高速化が期待できる.また,GPUは比較的安価であるため複数用いる場合があり,このことをマルチGPUと呼ぶ.マルチGPUは単一のGPUに比べ高速化が期待できるが,現在ではGPUのベンダを統一する必要性がある.これは、GPUを用いて数値計算させるときに使用する開発環境が統一されていないからである.そこで,本研究はプロセッサの種類やベンダに依存せずに共通的に利用できる開発環境のOpenCLを用いて,ベンダ違いのマルチGPU環境下で高速化の検討を行った.