抄録
A-015
大規模なバイナリー2次計画問題に対するMemetic algorithm
脇坂猛虎・外山 史・森 博志・東海林健二(宇都宮大)
バイナリー2次計画問題(BQP)は,NP困難な問題に含まれる組み合わせ最適化問題の1つであり,マシンスケジューリング問題やCAD問題に適用可能であるため,応用例が広い問題として知られている.
本研究では,OR-Libraryに存在する問題より大規模な問題を対象とする.大規模なBQPに対する従来手法としてIGKLSが提案されている.本研究では,IGKLSにMemetic Algorithmを組み合わせることにより,大規模なBQPに有効な手法を提案する.
提案手法では,IGKLSによる単点探索を行った後にMAによる多点探索に切り替えることで解空間の探索性能を高める.
実験では,10000変数の問題を用いて従来手法と比較し,提案手法の有効性を示す.