■名称
ニューノーマル時代に向けた産業界や学界の対応・戦略

■開催
2021年9月30日(木)15:00~18:10

■会場
オンライン開催(Zoomウェビナー)

■参加費
無料

■共催
一般社団法人日本IT団体連盟

参加申込

開催概要

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、わずか数カ月ほどの間にパンデミックと言われる世界的な流行となり、現在もその流行は留まるところを知らない状況が続いている。これによってこれまでの世の中のあらゆる社会活動(企業活動、働き方、教育、医療など)で感染対策が求められることになり、我々はこのニューノーマル環境へ否応なしに対応していかなければならない状況がこれまで、また今後も続いていく。今後も我々がこのニューノーマル環境下でも豊かな社会活動を継続的かつ持続的なものとしていき、それら活動を支える最重要技術としてIT技術(デジタル技術)はもはや必要不可欠なものとなっている。本セミナーは、9月に創設された「デジタル庁」また、10月10日・11日の「デジタルの日」を記念して企画し、IT分野の産学が連携し官に協力していくものである。日本IT団体連盟からはIT産業界での対応・戦略を、情報処理学会からは学界での対応・戦略を、それぞれ2名の講師を招いて、「ニューノーマル時代に向けた産業界や学界の対応・戦略」と題して、ご講演を頂く。

司会

上田 修功氏

【司会者】上田 修功(情報処理学会 副会長 /NTTコミュニケーション科学基礎研究所 上田特別研究室 NTT フェロー/室長)

【略歴】1984年大阪大学大学院修士課程修了。同年日本電信電話公社(現NTT)横須賀電気通信研究所入所。1992年博士(工学)。NTTコミュニケーション科学基礎研究所所長を経て現在上田特別研究室長(NTTフェロー)。2016年より理化学研究所革新知能統合研究センター副センター長併任。2019年より日本科学技術振興機構(JST) CREST研究総括。専門は統計的機械学習とその自然科学、社会科学への応用。

15:00-15:05 オープニング

長谷川 亘氏

【挨拶】 長谷川 亘(日本IT団体連盟 代表理事/筆頭副会長 / 情報処理学会 理事 / 京都情報大学院大学・京都コンピュータ学院・京都自動車専門学校 統括理事長・教授)

【略歴】早稲田大学卒業、(米国)コロンビア大学ティーチャーズカレッジ(教育大学院)文学修士号(M.A.)取得、(米国)コロンビア大学ティーチャーズカレッジ(教育大学院)教育学修士号(M.Ed.)取得。米国ニューヨーク州教育行政官資格、一般社団法人京都府情報産業協会会長、一般社団法人全国地域情報産業団体連合会(ANIA)会長、一般社団法人日本IT団体連盟代表理事・筆頭副会長、一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)理事。

15:05-15:50 デジタル社会におけるリベラルアーツとは

羽生田 栄一氏

【講演者】羽生田 栄一(株式会社豆蔵取締役/グループCTO)

【講演概要】デジタル社会を迎えSociety5.0で描かれるビジョンを現実のものとするためには、IT人材だけでなく一般の人たちが広く第2の自然としてのデジタルを仕事や生活のリソースとしてごく普通に活用することができるような新しいマインドセットが求められます。これからの社会人は未来へ向けての希望と好奇心を持ち、仮説を立てては失敗を恐れず具体的な現場で様々な分野・背景の人々と協力しながらチャレンジし続ける、という普通人のためのアジャイルな活動作法が基本教養となります。

【略歴】株式会社豆蔵取締役/グループCTO。IPA非常勤研究員。技術士(情報工学部門)。過去に、アジャイルプロセス協議会会長、IPA/SEC設計技術部会委員、情報処理学会ソフトウエア工学研究会主査、IPA ITアーキテクト・コミュニティ委員、等を務める。趣味は寺社・祠や富士塚・路地・古書店等を巡る街歩き。

15:50-16:35 社会のデジタル化とサイバーセキュリティ 

丸山 満彦氏

【講演者】 丸山 満彦(サイバーセキュリティ委員会 企業評価分科会 主査)

【講演概要】個人がそれぞれスマートデバイスを携帯し、それらが、5Gを介してクラウドにつながっていく世の中が目の前にあります。経済発展にも社会的課題の解決にもICTが不可欠となってきています。社会や企業の様々な活動のICT依存度が高まるにつれて、サイバーセキュリティの重要性も高まっています。社会として、企業としてこれからサイバーセキュリティにどう向き合えばよいのか、考えてみたいと思います。

【略歴】25年にわたり製造業、サービス業、金融機関、政府などの幅広い業種に対するサイバーセキュリティ、ITリスク分野のコンサルティング、監査に携わる。内閣官房に出向し、内閣官房サイバーセキュリティセンターの立ち上げ、政府統一基準の策定、改訂に関与。ISMS制度の立ち上げ、普及にも関わる。内閣官房、総務省、経済産業省などの有識者委員に多数就任しているほか、複数のセキュリティ関連団体の理事、監事も務める。

16:35-17:20 ポストコロナ社会の情報技術と情報教育

萩谷 昌己氏

【講演者】 萩谷 昌己(情報処理学会 副会長 /東京大学大学院情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻 教授)

【講演概要】東京大学大学院情報理工学系研究科は2020年6月に「情報技術のポストコロナ社会への貢献」と題する提言を公開した。これに基づいて2021年6月に情報処理学会の連続セミナーが開催された。本講演では、講演者自身のものも含めて、連続セミナーにおける講演のいくつかを要約しながら、ポストコロナ社会のための情報技術とポストコロナ社会における情報教育について概観する。

【略歴】東京大学大学院情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻教授。Beyond AI研究推進機構機構長。2016年より2020年まで本会情報処理教育委員会委員長。2020年より本会副会長.2011年より2017年まで日本学術会議会員。2017年より日本学術会議連携会員。

17:20-18:05 eラーニング技術標準の最新動向

西田 知博氏

【講演者】 西田 知博(情報処理学会 理事 /大阪学院大 教授)

【講演概要】GIGAスクール構想の推進による初中等教育における学習者PCの整備や新型コロナウィルスの感染拡大防止が契機となり、初等中等教育も含め、広くeラーニングが行われるようになった。このため、学習者情報・学習コンテンツ・学習履歴・達成度認証などのデータを流通・分析・再利用するためのデータ標準の重要性が高まっている。ここでは,ISO/IEC JTC1/SC36や関連標準化団体で策定された技術標準を紹介する。

【略歴】大阪大学基礎工学部情報工学科卒業。同大学情報処理教育センター助手、大阪学院大学情報学部講師、准教授を経て、現在同大学教授。博士(情報科学)。情報処理学会理事、情報規格調査会SC36専門委員会委員長。

18:05-18:10 クロージング

上田 修功氏

【司会者】上田 修功(情報処理学会 副会長 /NTTコミュニケーション科学基礎研究所 上田特別研究室 NTT フェロー/室長)

【略歴】1984年大阪大学大学院修士課程修了。同年日本電信電話公社(現NTT)横須賀電気通信研究所入所。1992年博士(工学)。NTTコミュニケーション科学基礎研究所所長を経て現在上田特別研究室長(NTTフェロー)。2016年より理化学研究所革新知能統合研究センター副センター長併任。2019年より日本科学技術振興機構(JST) CREST研究総括。専門は統計的機械学習とその自然科学、社会科学への応用。