トランザクションデジタルプラクティス Vol.7 No.1(Jan. 2026)

「論文誌デジタルプラクティス」の編集について

「論文誌デジタルプラクティス」編集委員会  

1. 編集の趣旨と方針

情報処理学会は2010年2月に「情報処理学会デジタルプラクティス」を創刊しました.創刊時の巻頭言には,趣旨として以下のように記載があります[1].

 実務の現場でのIT実践から得られた知識や経験をお持ちの皆様からの投稿論文を広く受付け,成果発表する場を提供します.

情報処理学会デジタルプラクティスは,この趣旨に基づいて,読者に大変有益な情報処理技術の様々なプラクティスをお届けしてきました.情報処理学会デジタルプラクティスは,編集委員会にて筆者を選定し執筆を依頼する招待論文と,筆者が投稿し査読の結果に基づいて採録が決定される投稿論文から構成していました.そのため,筆者にとっては,査読された論文であるかどうかが分かりにくいという問題がありました.そこで,この問題を解決するために,2020年度に,情報処理学会デジタルプラクティスを改め,投稿されて査読された論文だけを掲載する「論文誌デジタルプラクティス」と,ワーキンググループにて執筆を依頼した招待論文および解説記事を掲載する会誌デジタルプラクティスコーナーに分離しました.論文誌デジタルプラクティスは,研究会論文誌(トランザクション)[2]として創刊されています.

分離された論文誌デジタルプラクティスでも,分離前の趣旨と方針は継続して採用しています.すなわち,「実務の現場でのIT実践から得られた知識や経験をお持ちの皆様からの投稿論文を広く受付け,成果発表する場を提供」しています.

論文誌デジタルプラクティスでは,採択する論文の基準としては,以下の知見(knowledge)を表現した論文としています.

  • (1) 自らの経験に基づく(based on own experience)
  • (2) 新規性よりも有用性を重視した(focus on usefulness rather than novelty)
  • (3) 再利用可能な(reusable)
  • (4) 論理性を持つ(logical)

この基準は分離前の情報処理学会デジタルプラクティスの時代に定めていましたが,分離後の論文誌デジタルプラクティスでも継承しています.

論文誌デジタルプラクティスでは,一般的な論文を募集するだけではなく,特定のテーマに限定した特集を企画して募集しています.その特集には,これまで会誌デジタルプラクティスコーナーと連動した場合と,情報処理学会の研究会から提案された場合がありましたが,2025年から情報処理学会の学会誌「情報処理」における特集との連動も開始しました.また特集の内容によってはその特集のための特別な編集委員会を編成する場合もあります.

投稿された論文は,原則として,編集委員会を構成する編集委員がメタ査読を担当し,そのメタ査読者が2名の査読者を選出して査読しています.

また,情報処理学会の研究会やシンポジウム等からの論文の推薦も受け付けています.推薦された論文の筆者に投稿を依頼し,投稿された場合には推薦された委員会が指定した方にメタ査読を担当していただき,通常と同様に審査を行っています.

以上のように,論文誌デジタルプラクティスでは一般投稿論文と特集号投稿論文,推薦論文の3種類の論文を査読し,採択されたものを掲載しています.

2. 昨年の編集

論文誌デジタルプラクティスは,2025年には,6巻として,1号から4号までを発行し,一般投稿論文として採択した論文本数は計12本でした.その中には推薦論文として採択された論文が1本含まれます.

6巻として発行した特集のテーマ名,ゲストエディタ名,採択された特集号投稿論文の本数を表1に示します(ここには特集号招待論文や記事の本数は含みません).

表1 6巻の各号にて企画した特集
6巻の各号にて企画した特集

3. 今後の発行計画

2026年(7巻)の発行計画と各号での特集のテーマは以下のとおりです.

  • ・7巻1号(1月発行)
    • −(特集の企画なし)
  • ・7巻2号(4月発行)
    • −ITと教育─マイクロクレデンシャルが変える社会
  • ・7巻3号(7月発行)
    • −新しい時代の運用管理を見出すグッとくるインターネットと運用技術
  • ・7巻4号(10月発行)
    • −(特集の企画なし)

4. 編集委員会構成

編集委員については,この号の末尾に掲載されている名簿をご参照ください.

参考文献
  • [1] デジタルプラクティス編集委員会委員長:デジタルプラクティス創刊にあたって,情報処理学会デジタルプラクティス,Vol.1, No.1, pp.1–2(2010).
  • [2] 新しい論文誌(研究会論文)の編集について,情報処理(情報処理学会会誌),Vol.39, No.4, p.18(1998).
受付日年月日
採録日 年月日

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