会誌「情報処理」Vol.65 No.11(Nov. 2024)「デジタルプラクティスコーナー」

Glossary─グロッサリ─

Codexモデル

OpenAIが開発した人工知能モデル.入力された自然言語テキストを解析し,対応するプログラムコードを生成することができる代表的なコード生成AIモデル.生成されたコードの偏りや,意図せず著作権侵害の可能性があるコードを生成させる可能性などのリスクも存在する.

FDL(Fun/Done/Learn)

振り返りの手法.3つの円(Fun/Done/Learn)を重なりあうように描き,各円にFun(楽しかったこと,面白かったこと,興味深かったこと),Done(達成できたこと,意識的に行ったこと),Learn(学んだこと,気づいたこと,印象に残ったこと)を書き出しながら気づきを共有する.
出典:https://qiita.com/kakashi_h5/items/13010d4b8b62bcc82c41(2024年5月アクセス)

KPT(Keep/Problem/Try)

振り返りの手法.Keep(よかったため続けること),Problem(失敗や問題だと思ったこと),Try(Keepをさらによくする方法やProblemを解決する対策を試すこと)を記録する.
出典:市谷聡啓,新井 剛,小田中育生:いちばんやさしいアジャイル開発の教本,インプレス(2020).

MVP

Minimum Viable Productの略称.ユーザーにとって価値があり,かつ最小限の機能性を持った製品のこと.完璧な製品・サービスを目指すのではなく,ユーザーが抱える課題を解決できる最低限の状態で提供する.提供後は,ユーザーからのフィードバックなどを参考にし,新機能の追加や改善点の見直しを図る.
出典:市谷聡啓,新井 剛:カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて,「越境」するチームをつくるまで,翔泳社(2018).
https://www.sansokan.jp/akinai/faq/detail.san?H_FAQ_CL=0&H_FAQ_NO=1468(2024年5月アクセス)

VUCA

Volatility(変動性),Uncertainty(不確実性),Complexity(複雑性),Ambiguity(曖昧性)という4つの言葉の頭文字をとった造語.“社会環境・ビジネス環境の複雑性が増大する中で,想定外の事象の発生や,将来の予測が困難であるような,不確実な状態の社会”を指す.
出典:https://www.nri.com/jp/knowledge/glossary/lst/alphabet/vuca(2024年5月アクセス)

WordCloud

文章やテキストから単語の出現頻度にあわせて文字の大きさを変えて視覚化したグラフのこと.
出典:https://aiacademy.jp/media/?p=3659(2024年5月アクセス)

アジャイルコーチ

アジャイルの原則とプラクティスを導入・支援する専門家.
出典:Davies, R., Sedley, L., 永瀬美穂(翻訳),角 征典(翻訳):アジャイルコーチング,オーム社(2017).

アジャイルホイール

振り返りの手法.アジャイル開発の指標となる項目(本研究ではアジャイル開発における12の原則とし本文中に記載)についてどの程度達成できているかを各自評価し,理由を話し合った後に,次のアクションを考える.
出典:Sochova, Z.:CRUMMASTER THE BOOK 優れたスクラムマスターになるための極意,翔泳社(2020).

アノテーション

データに対して関連する情報(メタデータ)を注釈として付与すること.

インセプションデッキ

スクラムにおけるプロジェクトの初期段階で作成する文書で,プロジェクトの目標やリスクなどを明確にする.
出典:Rasmusson, J.:アジャイルサムライ─達人開発者への道─,オーム社(2011).

スクラムマスター

アジャイル開発手法の1つであるスクラムにおけるロールの1つ.チームをリードし,プロセスを管理・促進する役割.
出典:西村直人,永瀬美穂,吉羽龍太郎:SCRUM BOOT CAMP THE BOOK スクラムチームではじめるアジャイル開発,翔泳社(2020).

スプリント

スクラムにおける特定の目標を達成するための作業周期.通常2〜4週間周期で設定される.
出典:西村直人,永瀬美穂,吉羽龍太郎:SCRUM BOOT CAMP THE BOOK スクラムチームではじめるアジャイル開発,翔泳社(2020).

スプリントレビュー

スクラムにおけるスプリント終了後に行うレビュー会議.成果物を確認しフィードバックを得る.
出典:西村直人,永瀬美穂,吉羽龍太郎:SCRUM BOOT CAMP THE BOOK スクラムチームではじめるアジャイル開発,翔泳社(2020).

潜在的バイアス

潜在的バイアス,Unconscious Bias.人が無意識に持つ偏見.潜在的バイアスにはジェンダーバイアス,文化的バイアス,言語的バイアス,人種的バイアスなどが含まれている.人材多様性を推進する上での重要な要素として,近年さまざまな団体・組織が潜在的バイアスへの対応努力を行っている.

統合開発環境

統合開発環境,IDE:Integrated Development Environment.ソフトウェアコードや設計ドキュメントなどを効率的に開発するために役に立つソフトウェア・アプリケーション.近年使用されるIDEでは,プラグインとしてさまざまな設計開発支援機能を追加することができる.

デイリースクラム

スクラムにおける毎日実施する短時間の会議.開発を進める上での障害を取り除くために,チームメンバーが進捗状況を共有する.
出典:西村直人,永瀬美穂,吉羽龍太郎:SCRUM BOOT CAMP THE BOOK スクラムチームではじめるアジャイル開発,翔泳社(2020).

マテリアルズ・インフォマティクス

機械学習やデータマイニングなどの情報科学の技術を用いて,材料開発の効率化を図る分野や技術のこと.⻑期間になりがちな開発サイクルを短縮すること,新材料を発見することなどが期待されている.

レトロスペクティブ

スクラムにおけるスプリント終了後に実施するミーティング.前スプリントでの作業プロセスの改善点を見つけ,次のスプリントで何をすべきか整理する.
出典:いちばんやさしいアジャイル

ユーザーストーリー

開発する製品がユーザーへどのような価値を提供するのかを示すもの.
出典:https://abi-agile.com/user-stories/(2024年5月アクセス)

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