デジタルプラクティス Vol.10 No.1(Jan. 2019)

本誌Vol.8 No.3に掲載された論文著者の伊達渡氏が
第66回電気科学技術奨励賞を受賞されました

デジタルプラクティス編集委員会委員長
吉野 松樹

さる2018年11月14日,東京・学士会館にて第66回電気科学技術奨励賞(旧オーム技術賞)の受賞式が開かれ,伊達渡氏,出野徹氏,藤﨑章好氏(オムロン ヘルスケア(株))の三氏が「IoT時代に先駆けたセンサ搭載機器を活用したヘルスケアサービスの永年にわたる開発」のテーマで表彰されました.電気科学技術奨励賞は,日本の技術立国を担う特に電気科学技術の研究者・技術者への啓発を期待しその功労者に贈られるものです.1952年に創設され,今年66周年を迎える大変権威のある賞です.

三氏のうち,伊達渡氏は,デジタルプラクティスVol.8 No.3(2017年7月)に掲載された「通信機能付きヘルスケア・デバイスを活用した健康管理サービス20年の進化」の執筆者であり,この論文はこのたび電気科学技術奨励賞を受賞されたテーマをさらに深く知るのに絶好の資料となっております.伊達氏,出野氏,藤﨑氏らのチームはオムロン ヘルスケア(株)において, 1994年以来20年以上にわたり,人々に気づきを与えることで生活習慣を改善し健康的な生活を送れるようにするためのサービスを提供しています.サービスは,バイタルデータを数値化する「センサ」,データを送信する「通信技術」,データから気づきを導き行動に誘導する「データ蓄積と解析」の3つの技術要素から構成され,技術の発展と普及に合わせて,その時点で最適な技術を組み合わせることでサービスの高度化を実現しています.この取り組みは現在注目を浴びているIoTのコンセプトを先取りしたサービスであるといえます.この論文は,これからIoTを実践しようとする企業等にとって貴重なプラクティスを含む論文です.

伊達,出野,藤﨑の三氏にお慶び申し上げるとともに,今後ますますのご活躍を期待したいと思います.

授賞式での伊達渡氏
授賞式での伊達渡氏

 

論文は以下からご覧いただけます.

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