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査読付き論文について

 情報処理学会および電子情報通信学会情報・システムソサイエティ,ヒューマンコミュニケーショングループが共同開催する情報科学技術フォーラム(FIT: Forum on Information Technology)は,2002年に創設され今回が第10回となる日本の情報科学分野最大の学会大会である.査読採択論文は各分野の講演論文集に収録されている.

 FIT2011では,本フォーラムで最も特徴となるFIT査読付き論文について,情報分野のより一層の活性化を目指すべく,前回と同様の「コンファレンスペーパー」としての査読に加えて,優秀な論文をFITとして情報処理学会または電子情報通信学会の論文誌へ推薦する「論文誌推薦制度」を継続した.査読はこれまでと同様,各分野に分野責任者を置き,各研究会から推薦された担当委員と協力して,それぞれの分野および研究会で独立に論文査読を行った.

 以上の過程を踏まえて,6月13日に査読会議を開催し,採択論文の決定,船井ベストペーパー賞・FIT論文賞候補論文の決定,論文誌への推薦論文候補を決定し,それに引き続きプログラム編成会議でFIT2011プログラムを策定した.論文査読を行った各分野の投稿数,採択件数,採択率は次の通りである.

分野 投稿数 採択件数 採択率
A モデル・アルゴリズム・プログラミング 11 6 54.5%
B ソフトウェア 5 3 60.0%
C ハードウェア・アーキテクチャ 20 11 55.0%
D データベース 5 4 80.0%
E 自然言語・音声・音楽 12 3 25.0%
F 人工知能・ゲーム 22 10 45.5%
G 生体情報科学 4 3 75.0%
H 画像認識・メディア理解 - - -
I グラフィクス・画像 14 3 21.4%
J ヒューマンコミュニケーション&インタラクション 17 9 52.9%
K 教育工学・福祉工学・マルチメディア応用 14 7 50.0%
L ネットワーク・セキュリティ 6 6 100.0%
M ユビキタス・モバイルコンピューティング 17 9 52.9%
N 教育・人文科学 5 3 60.0%
O 情報システム 18 13 72.2%
合計 170 90 52.9%

 

 以下の7編は,FIT2011学術賞選定委員会が採択された査読付き論文の中から所定の選定手続きを経て選んだ船井ベストペーパー賞3編・FIT論文賞4編である.

船井ベストペーパー賞

・高解像度デプスマップによる超解像を用いた自由視点画像のデータ量削減
杉本志織・志水信哉・木全英明・松浦宣彦(NTT)
・電気自動車(EV)向けITS情報通信システムの開発と評価
服部有里子・下田智一(三菱重工)・伊藤政義(三菱自動車)
・自動メカニズムデザインを利用した組合せオークションのルール抽出アルゴリズムの提案
毛利貴之・杉町勇和・東藤大樹・岩崎 敦・横尾 真(九大)

FIT論文賞

・カラー難視性パターンを用いた情報付加手法における前景耐性改善の提案
金田北洋・鬼頭裕太・岩村惠市(東理大)
・SSLにおける暗号設定確認ツールの提案と評価
佐藤亮太・吉田勝彦・知加良盛・関 良明・神田雅透・栢口 茂・平田真一(NTT)
・眼球運動分析による英語リスニング電子教材学習者を対象とした学習者の主観難易度推定法
繁田亜友子・濱本和彦・野須 潔(東海大)
・Robinson型判定手法を用いた単語共起フィルタの検証
吉村卓也・藤井雄太郎(名工大)・伊藤孝行(名工大/東大)

 

 最後になったが,多忙の中,査読プロセスの運営および論文賞候補選考にご尽力頂いたFIT2011プログラム委員会およびFIT2011学術賞選定委員会の方々,限られた短期間で論文査読の責務を果たして頂いた査読者の方々に深く感謝する.

FIT2011プログラム委員会
FIT2011学術賞選定委員会
委員長 井宮 淳

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