情報処理学会では、ITプロフェッショナル(実務家)のためのシンポジウムとして、2004年度から毎年度「ソフトウエアジャパン」を開催し、多数の企業・大学等からのご支援を頂いております。
ソフトウェアジャパン2015では、ICTによるイノベーションの創出をメインテーマに、日本における科学技術イノベーションだけでなく社会イノベーションも含め、イノベーション創出に関わる制度的、文化的課題、日本発ITベンチャーの課題、人材育成の課題などに関して幅広く議論します。IT業界における多くの破壊的イノベーションは、米国発のものが多く、なぜ日本のIT企業では破壊的イノベーションが起こしにくいのかについても多面的な議論を進めます。
具体的には、各国で盛んに研究開発プロジェクトが進められているICTによるスマートシティ作り、2020年に東京での開催が決定したオリンピック・パラリンピックでのICT利活用、日本発ソフトウェアベンチャーなどについて議論します。また、2020年のオリンピック・パラリンピックという世界にアピールすべき格好のデモンストレーションの場に向けて、IT業界は、何を準備し、どのような技術的・社会的イノベーションを起こし、ポストオリンピック・パラリンピックを視野に入れた社会のデザインをすべきかについて議論します。
また、本シンポジウムでは、今回のテーマ以外にも前回のソフトウエアジャパンと同様にITに関する幅広い課題を,学会,産業界,社会の多くの方々がともに議論できるオープンコミュニティであるITフォーラムによる「ITフォーラムセッション」を設け、以下のITフォーラムセッションを開催予定です。また、他団体の連携イベントもITフォーラムセッションで企画開催予定です。
・サービスサイエンス フォーラム
・ユニバーサルデザイン協創フォーラム
・ITダイバーシティフォーラム
・高度IT人材育成フォーラム
・コンタクトセンターフォーラム
・ビッグデータ活用実務フォーラム
・IT未来人材フォーラム
さらに、日本発の世界に誇るソフトウエアの研究者、開発者、技術者で、情報技術分野において特に産業界への功労があり、その業績が顕著であるとともに、今後の産業界への活躍が期待できる方を表彰する「ソフトウエアジャパンアワードセレモニー」も予定しております。
このような趣旨のもと、IT関連業界において現場で活躍されている産業界の方々を中心に、学界・官公庁関係の方々、次世代を担う若手の技術者・研究者の方々等、多くの方々が共に問題意識を共有し議論、交流を深められる場として、またIT産業の今後を皆様と考える機会といたしまして、今年度も「ソフトウエアジャパン2015」を開催いたします。
また、「ソフトウエアジャパン」は、情報処理推進機構(IPA)、国立情報学研究所(NII)、情報通信研究機構(NICT)、情報サービス産業協会(JISA)、日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)、電子情報技術産業協会(JEITA)、先端IT活用推進コンソーシアム(AITC)等の学術団体/業界団体、電子情報通信学会、ソフトウエア科学会等の他学会、文部科学省、経済産業省、総務省等の官公庁に協賛・後援をいただいております。
ぜひとも本会議の趣旨にご賛同のうえ、ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。