セミナーの概要

銀行や官公庁に代表されるエンタープライズシステムや、車載機器や医療機器に代表される組込みシステムだけでなく、モバイルアプリケーションやクラウドコンピューティング、IoT、Industrie4.0など、ソフトウェアが製品やサービスの中核を占めるようになってきた。しかしその一方で、ソフトウェアの障害によるトラブルは後を絶たない。対策としてソフトウェアテストの強化や体系化、改善に取り組もうとしている企業は多いものの、どのように進めていくかについて問題や課題を抱えている企業がほとんどである。 そこで本セミナーでは、企業や組織でソフトウェアテストやソフトウェア品質保証を担当している方を受講者として想定し、SC7/WG26で作られたISO/IEC/IEEE29119シリーズの解説や、企業や組織での活用のための考え方、テストに関する国際動向や最新の考え方、等を解説する。また規格策定に直接携わった委員から、ISO/IEC/IEEE29119-2を基にしたテストプロセスの構築や、ISO/IEC29119シリーズを基にしたテストプロセスアセスメントモデルであるISO/IEC33063について詳説する。本セミナーによって、SC7/WG26が策定している国際標準への理解と活用を通じ、受講者の企業や組織において適切で効率的なテストを進めていけるようになることを期待している。

プログラム

オープニング 13:15-13:20

西 康晴様コーディネータ:西 康晴(国立大学法人 電気通信大学・ITSCJ SC 7/WG 26小委員会主査)
【略歴】電気通信大学にてソフトウェアのテストや品質保証、安全性、開発組織の品質経営などについて研究や教育、コンサルティングを行っている。ISO/IEC JTC1/SC7/WG26(ソフトウェアテスト・ISO/IEC/IEEE29119など)国内委員会主査、NPO法人ソフトウェアテスト技術振興協会(ASTER)理事長、財団法人日本科学技術連盟ソフトウェア品質委員会(SQiP)副委員長、NPO法人組込みソフトウェア管理者技術者育成研究会(SESSAME)副理事長なども務める。

セッション1 13:25-

「ISO/IEC/IEEE 29119シリーズ」を基にしたテストの進化

【開催概要】本セッションでは、ソフトウェアテストの最新動向を概説するとともに、SC7/WG26で作られたISO/IEC/IEEE29119シリーズの全体像や方向性、企業や組織での活用のための考え方を解説します。ISO/IEC/IEEE29119シリーズを軸に自組織におけるテストを進化させ、適切で効率的なテストの進め方を構築するためのヒントを掴んで頂きたいと思います。

西 康晴様講師:西 康晴(国立大学法人 電気通信大学・ITSCJ SC 7/WG 26小委員会主査)
【略歴】電気通信大学にてソフトウェアのテストや品質保証、安全性、開発組織の品質経営などについて研究や教育、コンサルティングを行っている。ISO/IEC JTC1/SC7/WG26(ソフトウェアテスト・ISO/IEC/IEEE29119など)国内委員会主査、NPO法人ソフトウェアテスト技術振興協会(ASTER)理事長、財団法人日本科学技術連盟ソフトウェア品質委員会(SQiP)副委員長、NPO法人組込みソフトウェア管理者技術者育成研究会(SESSAME)副理事長なども務める。

休憩 14:15-14:25

セッション2 14:25-

ISO/IEC/IEEE 29119-2 テストプロセスの解説と活用ノウハウ

【開催概要】ISO/IEC/IEEE 29119シリーズのメインである29119-2 Test Processは、欧米のベストプラクティスをベースにソフトウェアテストのプロセスを規定した国際標準規格です。当セッションでは、29119-2の規格策定の場に居合わせた委員より、プロセスの規定におけるコンセプトやアプローチを解説し、29119-2を効率よく理解するために必要な情報を紹介します。また、今後どのように2911-2を活用していくのが効果的か、事例を踏まえてご紹介します。

三富 篤様講師:三富 篤(株式会社日立製作所・ITSCJ SC 7/WG 26小委員会幹事)
【略歴】1998年入社。基幹系システム向けのITプラットフォーム製品開発におけるソフトウェア生産技術の研究と適用推進活動を担当。ソフトウェア開発におけるプロセス改善活動や開発環境基盤としての各種システム・サービスの開発に従事。情報処理学会情報規格調査会WG26幹事。

休憩 15:15-15:25

セッション3 15:25-

ISO/IEC 33063で始まるテストプロセス評価

【開催概要】当セッションでは、ISO/IEC 33063ソフトウェアテストのためのプロセスアセスメントモデルを説明し、テストプロセス評価を始めるための準備や考慮点などを紹介します。

増田 聡様講師:増田 聡(日本アイ・ビー・エム株式会社・ITSCJ SC 7/WG 26小委員会幹事)
【略歴】1991年入社。テストコンサルティングなどのテスティングサービスをお客様に提供。2014年からIBM東京基礎研究所において、サービス・ソフトウェア・エンジニアリング研究に従事。情報処理学会情報規格調査会WG26幹事、特定非営利活動法人ソフトウェアテスト技術振興協会理事。

総合質疑 16:15-16:45

挨拶 16:45-16:50

コーディネータ:西 康晴(国立大学法人 電気通信大学・ITSCJ SC 7/WG 26小委員会主査)
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