MPEG-H 3D Audioの最新動向
MPEGでは、4Kや8K映像、またVR映像に対応するオーディオコーデックとしてMPEG-H 3D Audioの標準化を進めている。3D Audioは、空間上のあらゆる方向からの音の再生を可能にすることで、これまでにない臨場感を実現している。 従来の2chや5.1ch、最近の8K映像に対応する22.2chに加えて、スピーカの位置や数に依存しないオブジェクトオーディオや、音場の収録に適したHOA(High Order Ambisonics)などを3D Audioはサポートしている。本セミナーでは、3D Audioの技術内容、特にオブジェクトオーディオやHOAについて解説する。

講師:
知念 徹(ソニー株式会社、ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 11/AUDIO小委員会幹事)
【略歴】1991年、東京都立大学電気工学専攻修士課程修了。同年新日本製鉄(株)入社。以来、音声音響符号化技術に関する研究開発に従事。2003年、ソニー入社。近年は3次元音響符号化システムの研究開発とMPEG-H 3D Audio標準化活動に従事。ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 11/Audio小委員会 幹事(2012年11月~)。ARIB音声符号化方式作業班 委員(2007年7月~)。2014年、第62回電気科学技術奨励賞及び電気科学技術奨励会会長賞 各受賞。2016年、第24回日本音響学会技術開発賞及び経済産業省国際標準化貢献者表彰 各受賞。

講師:
山本 優樹(ソニー株式会社)
【略歴】2008年東京工業大学総合理工学研究科物理情報システム専攻博士前期課程修了。同年、ソニー(株)入社。以来、音声音響を対象とした機械学習、信号処理、符号化技術の研究開発に従事。2010年よりMPEG Audio標準化活動に参画し、MPEG-D USAC、MPEG-H 3D Audioの国際標準化に携わる。近年は3次元音響符号化システムの研究開発に従事。