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セミナーの概要

画像・映像・音声符号化およびその伝送・検索にかかる要素技術の基礎を知っていただくため、5つの主要な技術(静止画符号化、映像符号化、音声符号化、システム、画像・映像検索)について、それぞれ45-50分ずつ講演をいただく。また休息時間および講演終了後の交流会でも講師陣と気軽に質疑応答や議論を行える場を設ける。

プログラム

オープニング 13:00-13:05

浅井 光太郎様浅井 光太郎(三菱電機 ISO/IEC JTC 1/SC 29 国際議長)
【略歴】1981年、東京大学工学部電気工学科卒業。同年、三菱電機(株)入社。以来、映像符号化・伝送技術の研究・応用開発、ITU-TやISO/IECの国際標準化活動に従事。1988年からMPEG標準化活動に参加。2006年からISO/IEC JTC 1/SC 29国際議長。同国内専門委員会委員。

セッション1 13:05- 画像符号化技術JPEG, JPEG2000の基本

SC29/WG1 では、1994年に標準化されたJPEG方式を筆頭に、JPEG 2000、JPEG XR、JPEG XT等の画像符号化方式が標準化されている。各方式は、デジタル画像の応用分野において広く普及しており、より良い製品開発および研究のためには、画像符号化技術への理解が求められる。本講演ではJPEG、JPEG 2000などの国際標準規格について、その基本および要素技術を中心に解説する。

渡邊 修様講師:渡邊 修(拓殖大学 ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 1小委員会委員)
【略歴】2004年、東京都立大学大学院工学研究科博士課程修了。同年、拓殖大学工学部情報エレクトロニクス学科助手。2012年、同大学工学部電子システム工学科准教授、現在に至る。画像符号化の研究と応用開発に従事。ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 1小委員会委員。博士(工学)。

セッション2 13:55- 映像符号化国際規格MPEG-2, AVC, HEVCの基礎技術

現在、多くの映像機器で使われている国際規格MPEG-2、AVC、HEVCなどの映像符号化の基本となる技術について説明したい。これらの方式は、基本的にブロックベースでの時間、空間予測と、変換、量子化エントロピー符号化の組合せによって実現されている。この講演では、それぞれ個別の技術とその組合せについて解説する。

中條 健様講師:中條 健(東芝 ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 11/VIDEO小委員会委員)
【略歴】1989年早稲田大学理工学部工業経営卒。1991年同大大学院理工学研究科修士課程了。同年東芝入社。現在、研究開発センターに勤務。主として映像符号化技術に関する研究開発に従事。情報規格調査会ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 11/VIDEO小委員会委員。博士(工学)。

休憩 14:40-

セッション3 15:00- 音声符号化技術MP3, AACの基本

携帯音楽プレーヤなどに用いられているオーディオ圧縮技術、例えば、MP3やAACについて解説を行う。具体的には、基本となる量子化技術、聴覚の特性として重要なマスキング特性、圧縮率を高めるための直交変換、信号を高効率に伝送するためのエントロピー符号化技術、聴覚モデルをベースにした量子化ビット割り当て方法について説明する。

知念 徹様講師:知念 徹(ソニー ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 11/Audio小委員会幹事)
【略歴】1991年、都立大電気工学専攻修士課程修了。同年新日本製鉄(株)入社。以来、音声音響符号化技術に関する研究開発に従事。2003年、ソニー入社。近年は3次元音響符号化システムの研究開発とMPEG-H 3D Audio標準化活動に従事。ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 11/Audio小委員会 幹事(2012年11月~)。ARIB音声符号化方式作業班 委員(2007年7月~)。2014年、第62回電気科学技術奨励賞及び電気科学技術奨励会会長賞 各受賞。

セッション4 15:45- 映像・音声信号の同期・多重化・伝送の基本

符号化した映像信号や音声信号をコンテンツとして利用するためには、何らかのシステム技術が必要となる。システム技術は、符号化した映像・音声信号をどのように組み合わせ、どのようなタイミングで表示・出力するかといった同期の機能、さらに、それらを処理しやすいようにどのようにまとめて伝送・蓄積するかといった多重の機能などを提供する。本講演では,システム技術の役割と機能を説明し、MPEG-2 SystemsやMMT (MPEG Media Transport)などの具体的な方式で、それらがどのように実現されているかを解説する。

青木 秀一様講師:青木 秀一(NHK放送技術研究所 ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 11/Systems小委員会エキスパート)
【略歴】2003年、東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。2013年、東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了。2003年にNHK入局。以来、放送技術研究所にて、IP技術を用いる放送システムの研究開発、ITU-R、MPEGでの国際標準化に従事。現在、スーパーハイビジョン放送システムの研究開発と国内外の標準化を進めている。ARIB多重化作業班委員、ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 11/Systems小委員会幹事。博士(情報理工学)。

セッション5 16:30- 画像・映像検索技術MPEG-7 Video Signature, CDVSの基本

MPEG-7は、画像・映像コンテンツを検索するためのメタデータ体系を規定する規格であり、その中で様々な検索用途に合わせて画像・映像のビジュアル特徴量の標準化を行っている。本講演では、映像コンテンツの複製(コピー)を識別するための映像特徴量の規格であるMPEG-7 Video Signature、そして画像内に映る実世界オブジェクトを検索するための画像特徴量の規格であるMPEG-7 CDVS(Compact Descriptors for Visual Search)を中心に、そこで採用されているビジュアル特徴量の技術、およびそれらを活用した検索方法の技術について解説する。

岩元 浩太様講師:岩元 浩太(NEC ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 11/SYSTEMS/MPEG-7 SG委員)
【略歴】2003年、早稲田大学大学院理工学研究科電子・情報通信学専攻修士課程修了。同年、日本電気株式会社(NEC)入社。現在、NEC情報・メディアプロセッシング研究所主任研究員。画像・映像認識、画像・映像検索技術の研究開発および事業化、また、ISO/IEC 15938(MPEG-7)のVideo SignatureとCDVS標準化のプロジェクトエディタとして国際標準化活動に従事。2012年、情報処理学会情報規格調査会より標準化貢献賞を受賞。ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 11/SYSTEMS/MPEG-7 SG委員。

挨拶 17:15-17:20

浅井 光太郎(三菱電機 ISO/IEC JTC 1/SC 29 国際議長)

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