MPEG-7は、画像・映像コンテンツを検索するためのメタデータ体系を規定する規格であり、その中で様々な検索用途に合わせて画像・映像のビジュアル特徴量の標準化を行っている。本講演では、映像コンテンツの複製(コピー)を識別するための映像特徴量の規格であるMPEG-7 Video Signature、そして画像内に映る実世界オブジェクトを検索するための画像特徴量の規格であるMPEG-7 CDVS(Compact Descriptors for Visual Search)を中心に、そこで採用されているビジュアル特徴量の技術、およびそれらを活用した検索方法の技術について解説する。

講師:
岩元 浩太(NEC ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 11/SYSTEMS/MPEG-7 SG委員)
【略歴】2003年、早稲田大学大学院理工学研究科電子・情報通信学専攻修士課程修了。同年、日本電気株式会社(NEC)入社。現在、NEC情報・メディアプロセッシング研究所主任研究員。画像・映像認識、画像・映像検索技術の研究開発および事業化、また、ISO/IEC 15938(MPEG-7)のVideo SignatureとCDVS標準化のプロジェクトエディタとして国際標準化活動に従事。2012年、情報処理学会情報規格調査会より標準化貢献賞を受賞。ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 11/SYSTEMS/MPEG-7 SG委員。