国際標準化組織ISO/IEC JTC 1傘下のSC 29(音声、画像、マルチメディア、ハイパーメディア情報符号化)は音声・画像・映像の圧縮符号化に加え、そのストリーミング、検索、システム技術(映像や音声、複数チャネルの多重化)、ファイル形式、インタフェース仕様なども併せて幅広く標準化しています。現在これらの規格はデジタル家電、携帯音楽プレーヤやモバイル機器など日常生活のいたるところで活用され、ITサービス・製品の根幹を支えています。昨年度、情報処理学会では情報規格調査会SC 29専門委員会協力のもと、「画像・音声符号化伝送技術 ~最前線と標準化動向~」と題した短期集中セミナーを行い、当該の最先端技術と標準化最新動向の解説を行い大変なご好評をいただきました。今年度のセミナーも同委員会協力のもと、当該技術にご関心をお持ちの実務者・研究者・学生の方々にその基礎をご理解いただくことを目的として開催いたします。講師はいずれもSC 29標準化に参加し議論に加わっている第一線の研究者です。昨年、参加された方及び参加されなかった方にも、SC 29規格技術の根底をより深く横断的にご理解いただける大変貴重な機会です。また講演のほかに、聴講者と講師陣との交流(定員あり)の場も設ける予定ですので、気軽に質問や意見交換が可能な場としてご活用いただければ幸いです。
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