講師の方の資料を公開しました

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セミナーの概要

 ITシステムの利活用に大きな変化の波が起きている。この大波を乗りこなす選択肢としてクラウドシステムが登場し、今までになかった新サービスが 次々と開発・提供されている。今回のセミナーでは、このクラウド関連の開発・運用の最前線で活躍し、裏側を知り尽くしたITスペシャリストに講演 いただく。
 「リーン・スタートアップ」「継続的デリバリー」「DevOps」が開発プロセスにどのようなイノベーションを起こしたのか、プログラマの技術情報共有サイト「Qiita」、料理レシピサイト「クックパッド」、データ解析サービス「Treasure Data」、クラウドサービス「AWS」の開発を支える情熱は何なのか。講演者が体感している技術開発の楽しさ、サービスを提供する醍醐味・面白さなどを 語っていただく。また、本セミナーでは参加者からも質問や意見を受け付け、一緒に議論を行っていく。

コーディネータ:杉田 由美子(株式会社日立製作所 横浜研究所 研究主幹 / The Linux Foundation テクニカルコンサルタント)

【プロフィール】2000 年からLinux強化オープン・プロジェクトに参加したのを機にLinux研究開発に従事。研究所内にLinux専門部署を立ち上げ、機能開発およびコ ミュニティ活動を推進。2010年からThe Linux Foundation のテクニカルコンサルタントを兼任。「詳解 Linuxカーネル」第2版/第3版(オライリー出版)の訳者。

プログラム

 ※講師の方のご都合により、セッション4の講演者が変更となりました。

オープニング 13:30-13:40

杉田 由美子(株式会社日立製作所 横浜研究所 研究主幹 / The Linux Foundation テクニカルコンサルタント)

セッション1 13:40-14:20 Webサービス開発のいま

【講演概要】市場環境におけるWebサービスの重要性が高まるとともに、開発現場のエンジニアはその開発プロセスを常に磨き続けてきた。Webが人々に届いてから20年、気づけばその当初からは創造もできなかった大きな体系に達しそれは「リーンスタートアップ」や「継続的デリバリー」「DevOps」という言葉で整理されてきた。そしていま、クラウドの潮流が合流したことで、現在進行形で更なるソフトウェア開発の革命が起こっている。エンジニアが自らの技術と開発プロセスを刷新し、また正しさと楽しさを追求し続けた結果に到達した昨今のWebサービス開発とは何か。その実際を紹介する。
講師:伊藤 直也(株式会社ミューズ・アソシエイツ フェロー)
【プロフィール】ニフティ、はてな取締役CTO、グリー統括部長を経てミューズ・アソシエイツ社フェローに就任。B2C開発で得た知見をより広範な分野に適用する試みを続けている。著書に『サーバー・インフラを支える技術』『大規模サービス技術入門』(技術評論社、いずれも共著)『入門Chef Solo』(達人出版会)など多数。

セッション2 14:25-15:05 プログラミングの道具作り

【講演資料】

【講演概要】スマートフォンの普及やクラウド環境の発達等によりプログラミングの敷居は大きく下がり、多くの人にとって以前より身近なものとなった。この流れに沿い、今後プログラマ人口の増加やプログラミングの与える価値の拡大は加速していくと考えられる。つまりプログラマの開発のための道具の作成、改善の重要度も増していく。本セッションではウェブサービスやOSSなどプログラミングの道具を使い、作ってきた経験をもとに、人に使われる製品作りについて紹介する。
講師:海野 弘成 (Increments株式会社 代表取締役社長)
【プロフィール】大学時代はGCなどメモリ管理を研究。在学中にはてなやGoogleにてソフトウェアエンジニアとしてインターンを経験。2011年、大学卒業後友人とともにIncrements株式会社を創業。QiitaやKobitoというプログラマの開発をより良くするためのサービス、アプリを開発している。

セッション3 15:10-15:50 クラウドを使ったユーザ向けサービス開発の面白さ

【講演資料】

【講演概要】2000万人のユーザが利用するサービス、クックパッドではクラウドを活用しサービス開発を行ってます。実際のユーザ向けサービスではクラウドをどのように生かし開発を行ってるか、またクラウドを使った開発の醍醐味についてお話しいたします。
講師:舘野 祐一 (クックパッド株式会社)
【プロフィール】2010年8月クックパッド入社。クックパッドではユーザに価値を届けることができる開発とは何かを考え、それに適した開発プロセスの導入・ミドルウェアの検証・導入・開発等を行う。

休憩 15:50-16:10

セッション4 16:10-16:50 クラウドで変わるソフトウェアの提供方法

【講演資料】

【講演概要】クラウドの発達により、ソフトウェア自身の価値は減少し、運用も含めた “サービス”によって価値を届ける時代へと変遷しています。本セッションではTreasure Data創業の背景から、クラウドサービスの開発・運用の裏側を紹介させて頂きます。 
講師:中川 真宏(Treasure Data, Inc. シニアエンジニア)
【プロフィール】2012年11月Treasure Data 入社。エンジニアとして、クライアントライブラリやFluentdの開発・コミュニティ運営など、どうすればユーザが楽にデータを扱えるかを中心に取り組んでいる。その他D言語のコミッタなど,OSSを中心に活動。

セッション5 16:55-17:35 AWSクラウドが開発者にもたらすスピードと可能性

【講演資料】

【講演概要】AWSクラウドを用いれば、開発者1人ひとりが出来る事は格段に大きくなります。クラウドコンピューティングのない時代は、何か新しい取り組みをするために機材を購入しなければいけなかったり、大きな設備を所有していないと研究開発も思うように進まなかったりということがあったかと思います。これに対し、AWSクラウドを用いれば、どなたでも必要な時に必要なだけのストレージや計算リソースを手に入れる事が出来ます。本講演では実例を交えながらクラウドコンピューティングがもたらした変革やその利点をご紹介するとともに、デモなども交えながら実際にどれほど簡単に皆様の研究や開発に活かすことが出来るかを紹介します。AWSクラウドが開発者にもたらすスピードと可能性を感じ取って、是非日々の活動に活かして下さい。 
講師:安川 健太(アマゾンデータサービスジャパン株式会社 技術統括本部 エマージングソリューション部 ソリューションアーキテクト)
【プロフィール】2005年東京工業大学修士課程修了。2006年コロンビア大学にリサーチアシスタントとして在籍。IEEE802.11の遅延推定や呼受付制御の研究に従事。2008年東京工業大学大学院よりIPネットワークのQoSに関する研究成果に基づいて博士(工学)を取得。同年エリクソンジャパン(株)入社。エリクソンリサーチにて、人とセンサーやデバイスがつながる次世代M2Mサービスの研究開発に従事。その間にインフラとして使ったAWSに感銘を受け、2012年アマゾンデータサービスジャパン入社。

クロージング 17:35-17:45

赤津雅晴(日立製作所横浜研究所情報サービス研究センタ センタ長 / 情報処理学会 セミナー推進委員会 委員長)

ビアバッシュ 18:00-20:00

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