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最終更新日:2007年2月13日

 

 
ソフトウェア ジャパン2007参加申込
−社会を変えるイノベーション−

開催日時:2007年1月25日(木) 9:30-17:30 [17:50から同会場内にて懇親会]
 

開催会場:タワーホール船堀2F,5F
(東京都江戸川区船堀4-1-1)
       受付5F  受付開始9:00-
        [アクセス] 都営新宿線 船堀駅下車 徒歩1分
        [会場案内図

ソフトウェアジャパン2007講演の配信(配信期間:7月24日(火)迄)
*講演者からの許諾が得られた講演のみ

参加申込/申込締切/参加費/問合せ
参加申込

事前参加申込受付は終了いたしました。
なお、当日会場でも参加受付を致しますので参加希望の方は
会場受付(5F)にて参加の手続きをお願い致します。
ご来場お待ちしております。


会場案内図 [会場へのアクセス、館内案内はこちらをご覧下さい]

申込締切

平成19年1月18日(木)17:00
※申込が完了しますと、ご登録を頂きましたe-mailアドレス宛てに受付完了の電子メールが届きますのでご確認ください。

参加費
一般(会員・非会員共):5,000円
一般 ITフォーラム登録者(会員・非会員 共):無料   [ITフォーラム登録はこちらから(登録無料)
学生(会員・非会員共):無料
※参加費のお支払いにつきましては、申込完了後に請求書をお送り致しますので指定の口座にお振込下さい。
懇親会参加費
一般・学生共に無料
問合せ先 ご不明点などございましたら、事業部門へお問い合わせください。

全体セッション プログラム
第1セッション:イノベーション セッション [会場 5F 大ホール]
9:30-10:15 [テクノロジーのイノベーション]
「Googleが行いたいこと」
村上 憲郎(Google Japan 代表取締役社長)
【講演概要】最近,メディアの上でITやテクノロジーという言葉が使われる際,本来の「技術」という意味が影を潜め,ビジネス用語や流行語のように捉えられているように思えることがある.本来,技術とは経済用語ではなく,人々の生活をよりよくするためにつくられるものである.誰かの生活をより便利にすることのできる手伝いができるということは,すばらしいことである.このとても大切な点が,最近,どうも忘れられがちな気がしてならない.本講演では, Googleを事例とし,プログラミングがどのように人々の生活をサポートできるかについて,改めて考えたいと思う.また,社内のエンジニアたちが新しいことに挑戦することを勇気付けるため,Googleではどのような試みを行っているかなどについても触れたいと考えている.
略歴】副社長兼 Google Japan 代表取締役社長.京都大学工学部資源工学科卒. 2003 年 4 月に副社長兼 Google Japan 代表取締役社長として Google に入社し,日本におけるGoogleの全業務の責任者を務めている.Google 入社以前には,2001 年に Docent の日本支社である Docent Japan を設立,同社の社長としてe-ラーニング業界でリーダーシップを発揮しAccenture,NEC,Works Applications 等と提携を結ぶ.1997 年から 1999 年の間は,Northern Telecom Japan の社長兼最高経営責任者を務め, Northern Telecom に買収された Bay Networks の子会社である Bay Networks Japanとの合併を成功に導く.後に Nortel Networks Japan と改名された同社において, 回路交換方式から IPへの事業転換を指揮し,2000 年には同社最高の収入および収益を生み出し,2001 年中旬まで Nortel Networks Japanの社長兼最高経営責任者を務めた.日立電子株式会社のミニコンピュータ システムのエンジニアとしてキャリアをスタートした後, Northern Telecomのほか,Informix の日本法人最高経営責任者および VP-Corporate,Digital Equipment Corporation (DEC) Japan のマーケティング担当取締役などの重要な役職を歴任し, マサチューセッツの DEC 本社にも5 年勤務した.
10:20-11:05

[社会(女性)のイノベーション]
「日本社会のイノベーションに向けて −女性技術者の活躍支援−」
國井 秀子( (株)リコー 常務執行役員 ソフトウェア研究開発本部 本部長 )

【講演概要】少子高齢化が大きな社会問題と認識されて以来日本でも男女共同参画に対するさまざまな施策が議論されるようになりました.そもそもジェンダーバイアスを無くする活動は人権にかかわる問題ですが,社会のイノベーションという観点でも極めて重要なことです.すなわちイノベーション推進において人材の多様性の確保はまず最初に取り組むべき課題であり,日本においてはその第一が女性の活用です.
本発表では,先進国のなかでもとりわけ遅れを取っている日本の現在の状況をまず確認し,次にグローバル大競争時代の産業界における男女共同参画の意義と取り組み状況を紹介します.そして,女性技術者,研究者の労働環境の改善に向けて基本的なアプローチと先進事例の紹介をします.そのなかで特に制度の確立と同時に運用面での支援が大きな効果を上げることを報告します.

【略歴】(株)リコー 常務執行役員 ソフトウェア研究開発本部本部長.理光軟件研究所(北京)有限公司 董事長.お茶の水女子大学理学部物理学科卒,同理学研究科物理専攻修士号,米国カリフォルニア州立サンノゼ大学電子工学科修士号,テキサス大学オースティン校コンピュータサイエンス学科Ph.D.取得.1982年株式会社リコー入社.以来同社のソフトウェア分野の研究開発責任者.その他,学術会議連携会員はじめ総務省・文部科学省などの政府審議会委員を務める.また,日本データベース学会副会長,IEEE Japan Council Women in Engineeringの副会長を務め,日本女性技術者フォーラム(JWEF)創立メンバーでもある.
11:10-11:55 [ビジネスのイノベーション]
「知識ベース・イノベーション」
紺野 登(コラム代表 / 多摩大学大学院 教授)
【講演概要】知識イノベーションとしてのビジネスイノベーション.インターネットの生み出したコモディティ化の波はイノベーション経済を生み出した.いまやイノベーションは半ば流行語といってよいほどだ.しかし,現実に多くの企業は成功していない.その原因の多くは組織内部にある.一方,イノベーションの意味合いややり方自体も変化している.それは現場からの知(知識資産)のあらたな組み合わせである.イノベーションは技術自体にではなく,技術を取り巻く顧客や社会の知に源泉があると考えられる.したがって,とくに外部からの知の活用の方法,不確実性を織り込んだアプローチ,収益形態の柔軟性が重要と考えられる.イノベーションの根幹はプラクティス(現場での実践的行為)の変化,意識の変化を含む,知識ベースの革新にある.そのためにはワークプレイスを含む「場」のデザイン,そのためのリーダーシップが大きな役割を果たす.
【略歴】コラム代表,多摩大学大学院教授.早稲田大学理工学部建築学科卒業.博士(経営情報学).知識経営コンサルティング,デザイン戦略,リーダーシップ教育等実務と共に知識創造理論の研究を行う.2004-2006年グッドデザイン賞審査員.主著:『創造経営の戦略』,『ナレッジマネジメント入門』,『知識資産の経営』,『知識創造の方法論』(共著),『知識経営のすすめ』(共著).近刊予定『ダイナミック知識資産』.
ITフォーラムの紹介(ITフォーラムセッションのイントロダクション) [会場 5F 大ホール]
11:55-12:05 徳田 英幸(情報処理学会 技術応用運営委員会委員長、慶應義塾大学環境情報学部教授兼政策・メディア研究科委員長)
略歴】1975年慶應義塾大学工学部卒。同大学院工学研究科修士。ウォータールー大学計算機科学科博士(Ph.D. in Computer Science)。1983年米国カーネギーメロン大学計算機科学科に勤務,研究准教授を経て,1990年より,慶應義塾大学環境情報学部に勤務。慶應義塾常任理事(1997-2001年)を経て,現職。主に,オペレーティングシステム,分散システム,ユビキタスコンピューティングシステムに関する研究に従事。現在,情報処理学会ユビキタスコンピューティングシステム研究会顧問,ネットワークロボットフォーラム会長,ユビキタスネットワークフォーラム技術部会長&電子タグ高度利活用部会長,総務省ユビキタスネット社会の実現に向けた基本政策WG副委員長。研究教育業績に関してMotorola Foundation Award, IBM Faculty Award, 経済産業大臣賞,総務大臣賞などを受賞。
第2セッション:ITフォーラム セッション [会場 各フォーラム会場]
13:15-15:15 各ITフォーラムのプログラムがご覧になられます

イノベーティブ社会基盤 フォーラム Web2.0 フォーラム
サービスサイエンス フォーラム ユーザスタディ フォーラム
ITアーキテクト/CIO フォーラム 福祉情報システム フォーラム

第3セッション:ザ・ジャパンソフトウェア セッション [会場 5F 大ホール]
15:30-16:30 「TRON―ユビキタス・コンピューティングのためのオープン・リアルタイム・プラットフォーム
坂村 健(東京大学大学院 情報学環 教授)
講演概要】前半は1984年より開始したTRONプロジェクトのいままでを振り返り,プロジェクトの成果と,そこで打ち立てたオープン・アーキテクチャのコンセプトの意義を語る.さらに,TRONのビジョン・戦略・哲学から,現在の活動への変遷を語る.
後半は,現在の活動の解説を行う.要素技術であるリアルタイム・システムの開発環境整備のためのT−Engineフォーラム活動と,ユビキタス・コンピューティングためのインフラ整備としてのユビキタスIDセンター活動を語る.T−Engineについては,そのハードウェア標準,オープンでフリーなOSのT−Kernel,ライセンス規定などについて解説する.ユビキタスについては,その目指すもの,アーキテクチャ,その要としての汎用個体識別コードであるucodeを解説する.最後に自律移動支援,食品トレーサビリティなどの,広く展開している応用プロジェクトについて述べる.
略歴】1951年東京生まれ.東京大学大学院情報学環副学環長/教授.工学博士.
1984年から新しいコンピュータ体系TRONを構築.現在,TRONはユビキタス環境を実現する重要な組込OSとして世界でもっとも使われている.さらに,コンピュータを使った電気製品,家具,住宅,ビル,都市,ミュージアムなど広範なデザイン展開を行っている.2002年1月よりYRPユビキタス・ネットワーキング研究所長を兼任. 『ユビキタス,TRONに出会う』,『ユビキタス・コンピュータ革命』など著書多数.
16:35-17:35 「Ruby in the World」
まつもと ゆきひろ((株)ネットワーク応用通信研究所 特別研究員)
講演概要】プログラミング言語Rubyが世に出てからすでに10年以上が過ぎ,単なる個人開発の「おもちゃ」から世界中の開発者に注目される「話題の言語」にまで成長した.本講演では,Ruby のこれまでの歴史と日本および世界での現状を紹介し,Rubyが日本発で世界に通用するソフ
トウェアとなった秘密の一端に迫ってみる.
略歴】1990年筑波大学第三学群情報学類卒業.(株)ネットワーク応用通信研究所特別研究員.1993年よりプログラミング言語Rubyを開発.現在,Rubyは日本を代表するオープンソースソフトウェアとして世界中で使われている.
懇親会 [会場 2F 福寿]
17:50-19:45