システムLSI設計技術は、情報家電、携帯機器、コンピュータ、ネットワークシステムなど現在および将来の電子装置の進歩を支える重要技術の一つです。本シンポジウムではシステムLSIの設計技術およびDA技術の進展に役立てるため、最新の技術発表と技術動向情報の交換を目的として発表と討論の場を提供するものであり、下記要領で開催いたします。教育機関、研究機関での研究者の方はもちろんのこと、企業の開発現場,最前線において研究開発に携わる技術者/研究者の方に、充実した議論の機会としていただけるものと考えます。
日 時 2011年8月31日(水)13:00〜17:30(受付12:00開始。懇親会18:30〜)
9月 1日(木) 8:35〜17:15
会 場 ホテル下呂温泉水明館(岐阜県下呂市幸田1268)
Tel:0576-25-2801 HP: http://www.suimeikan.co.jp
主 催 情報処理学会 システムLSI設計技術研究会
http://www.ipsj.or.jp/sig/sldm/
協 賛 情報処理学会 組込みシステム研究会 (EMB)
http://www.ertl.jp/SIGEMB/
後 援 下呂市コンベンションビューロー
http://www.hida-gero.jp/index.html
同時(連続)開催
第13回 組込みシステム技術に関するサマーワークショップ
http://www.ertl.jp/SWEST/SWEST13/intro.php
参加ご希望の方は、期日までに以下の方法にてお申込み下さい。
■申込締切 2011年7月15日(金) → 8月5日(金)まで延長しました。
■参 加 費(いずれも論文集代、宿泊費、懇親会費を含む。消費税込)
SLDM研究会登録会員 |
27,000円 |
情報処理学会正会員 |
32,000円 |
学生 |
23,000円 |
非会員 |
35,000円 |
※詳細は申込方法をご参照下さい。
※宿泊は基本的に4名程度の相部屋(男女別、分煙)になります。
部屋割りにつきましては幹事団に御一任をお願いしています。
■申込方法
学会Webページの行事申込
(https://www.ipsj.or.jp/02moshikomi/event/event-da2011.html)よりお申込み下さい。
※一昨年度より参加費のお支払い方法に当日の現金払いがなくなりました。事前の振込みをお願いします。
(原則8月末ですが、9月以降になる場合は、その旨ご連絡ください。)
振込先はこちらのページをご覧ください。
※論文集のみの場合は申込方法が異なります。
以下の内容を、研究部門宛にE-mail(sig"at"ipsj.or.jp)か、FAX:(03)3518-8375にてお送り下さい。
発送はシンポジウム終了後となります。請求書を同封してお送りしますので、到着しましたらお手続き下さい。
[氏名 、勤務先、送付先住所(勤務先 / 自宅)、郵便番号、住所、Tel 、Fax、E-mail、
論文集のみ : 冊、請求書 : 通、 見積書 : 通、 納品書 : 通、請求書記載名義]
◆参加申込に関する注意点◆
- 参加申込後、やむを得ず参加を取り消される場合は、申込締切日までにお願いします。
取り消しの連絡のない場合は、準備の都合上、参加費を徴収いたします。
- DAシンポジウム2011参加申込みをした時点で参加章引換券を兼ねた申込受信確認のメールを自動送信いたします。
受領確認のメールをプリントアウトして、当日お持ちいただき、受付にご提出下さい。万一、左記メールが届かなかった場合、お手数ですが末尾に記載の【■申込/照会先】まで、電話またはE-mailにてご連絡下さい。
(参加章引換券、プログラム、会場案内等の郵送は行いません。会場案内等は、頭記 URL にてご確認下さい。)
- DAシンポジウムは、原則として開催日程通しての参加となっております。やむをえず部分的に参加される場合には減額します。(宿泊なしの場合、12,000円(学生は8,000円)を減額します。なお、宿泊せずに懇親会に参加する場合は、懇親会分として6,000円(学生は4,000円)をお支払いいただきます。)
- 本行事申込書に記載の個人情報は、本シンポジウム運営(例えば、部屋割り作業や部屋割り名簿での氏名開示なども含む)以外の目的に使用いたしません。
- DAシンポジウムは、自由闊達な議論を行うために、カジュアルな服装での参加を推奨しています。
■振込先
こちらのページのいずれかにお願いいたします。
■請求書・領収書について
情報処理学会が発行するDAシンポジウムの請求書・領収書の額は、上記参加費の通りとなります。宿泊費、参加費個々の内訳は請求書に記載されません。参加費個々の内訳に関しては、当日、別紙にてお渡しいたします。
■申込/照会先
研究部門 シンポジウム係
E-mail:sig"at"ipsj.or.jp("at"を@に置き換えて下さい) Tel(03)3518-8372 Fax(03)3518-8375
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■特別企画
◆DAシンポジウム2011招待講演
講演タイトル:「DA分野から発展したBDD/ZDD技術の最近の研究状況について」
講演者:湊 真一 (北海道大学/JST ERATO)
概要:
離散構造は,離散数学および計算機科学の基礎をなすものであり,集合理論,記号論理,帰納的証明,グラフ理論,組合せ論,確率論などを含む数学的な構造の体系である.計算機が扱うほとんどの問題は離散構造の処理に帰着される.離散
構造のベースとなる「論理」と「集合」を扱うデータ構造として,BDD(二分決定グラフ)およびZDD(ゼロサプレス型BDD)が知られている.これらは元々はDA分野で始まった技法であるが,近年になって、データマイニング、テキスト圧縮索引、確率推論など様々な分野にも応用が広がり,基盤技術としての重要性が認められつつある.本講演ではBDD/ZDDに関する最近の研究状況について紹介する.
◆DAS/SWEST合同基調講演
講演タイトル:最新Androidケータイの製品技術と開発苦労話
講演者:本田 亮(富士通)
概要:
最新の Android 携帯端末製品に盛り込んだ、使いやすさへのこだわり、ヒューマンセントリックテクノロジー、モバイルレグザエンジンによる映像技術、AV機器との連携機能を中心に、開発技術と開発苦労話を紹介する。
◆DAS/SWEST合同ポスターセッション
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■プログラム
8月31日(水)
○[12:50〜13:00]DAシンポジウム2011開会の挨拶
●[13:00〜14:20]セッション1A:招待講演 座長:木村晋二(早大)
(1A-1)DA分野から発展したBDD/ZDD技術の最近の研究状況について
湊 真一(北大/JST)
●[14:30〜16:10]セッション2A:高位設計 座長:山田晃久(シャープ)
(2A-1)ソフトウェア・ハードウェア混在システム向けの効率的な設計空間探索手法
○安藤友樹,柴田誠也,本田晋也,高田広章(名大),冨山宏之(立命館大)
(2A-2)A UML STRUCTURAL AND BEHAVIORAL SYNTHESIZER FOR FPGA DESIGN
上陰敏弘(日立情報通信エンジニアリング),山崎亮太(東海大)
小沢滋紀(CIJ),清水尚彦(東海大/IPARCH,Inc.)
(2A-3)リソースの再利用による実装面積を考慮した耐故障化高位合成手法
○鶴田大貴,安積(原)祐子,山下 茂(立命館大)
(2A-4)複数電源電圧および複数サイクルレジスタ間通信指向の低電力化高位合成手法
○阿部晋矢,柳澤政生,戸川 望(早大)
●[14:30〜16:10]セッション2B:物理設計・タイミング 座長:小平行秀(会津大)
(2B-1)A Stochastic Optimization Method to Solve General Placement Problem Effectively
○Yiqiang Sheng(東工大),Atsushi Takahashi(阪大),Shuichi Ueno(東工大)
(2B-2)製造後クロック調整を考慮したクロック分配最適化手法
○高島康裕,山口光博(北九州市立大)
(2B-3)クロックスキュー低減のためのクロック分配方法とクロック配線ツールの提案
○細川達也,樋口拓哉,今井紘士,清水尚彦(東海大)
(2B-4)パッケージとの接続抵抗を考慮したチップ内電源ネットワークの構成手法
○西澤真一(京大),小林和淑(京都工繊大),小野寺秀俊(京大)
●[16:30〜18:35]セッション3A:論理設計 座長:高木一義(京大)
(3A-1)多出力CLBを持つFPGA向けテクノロジマッピング手法
○Wei Chen(早大),中村祐一(NEC),吉村 猛(早大)
(3A-2)ビット構成の異なる加算器を組み合わせた木構造部分積加算回路による乗算器のグリッチ削減
○Son Yang-uk,雫 譲,小暮 武,廣瀬哲也,黒木修隆,沼 昌宏(神戸大)
(3A-3)状態遷移の解析に基づくMRAMベース不揮発性レジスタ書き込み削減手法とその評価
○岡田直也(早大),中村祐一(NEC),木村晋二(早大)
(3A-4)修正可能な外部出力数に着目した部分修正に基づく論理診断手法
○松山友紀,渡辺浩介,千崎弘人,廣瀬哲也,黒木修隆,沼 昌宏(神戸大)
(3A-5)順序回路におけるソフトエラーの論理マスク効果の悲観的な解析手法について
○高田大河,松永裕介(九大)
●[16:30〜18:35]セッション3B:モデルと信頼性 座長:密山幸男(高知工科大)
(3B-1)寄生バイポーラ効果を考慮したソフトエラーによる一過性パルスのモデル化と評価
○古田 潤(京大),濱中 力,小林和淑(京都工繊大),小野寺秀俊(京大)
(3B-2)ランダム・テレグラフ・ノイズに起因したディジタル回路遅延ゆらぎについて
○松本高士,伊東恭佑(京大),小林和淑(京都工繊大/JST),小野寺秀俊(京大/JST)
(3B-3)複数不良領域を持つ回路歩留まり解析のための逐次重点的サンプリング法
○片山健太朗,筒井 弘,越智裕之,佐藤高史(京大)
(3B-4)大規模キャッシュメモリに適用したRAM専用電源の歩留まりに対する効果について
○村谷恵介,伊藤 学,村田誠治,本田聡史,中台裕志(富士通)
(3B-5)Evaluation of future PLL performance by predictive model card reflecting ITRS technology scaling
○金 信寧,土谷 亮,小野寺秀俊(京大)
9月1日(木)
●[8:50〜10:30]セッション4A:アーキテクチャ設計 座長:安積(原)祐子(立命館大)
(4A-1)配線資源の信頼性モデルを用いた粗粒度再構成可能アーキテクチャ向け選択的三重化の最適化手法
○今川隆司,湯浅洋史,筒井 弘,越智裕之,佐藤高史(京大)
(4A-2)オンチップネットワークにおける優先制御パケット転送方式の評価
○関原悠介,青木 孝,小野澤晃(NTT)
(4A-3)高次元パリティ符号の処理に適したプロセッサ・アーキテクチャの提案
○遠藤亮太(阪大),浜辺 崇,坂主圭史,武内良典,今井正治(阪大)
(4A-4)ロバスト性評価に確率モデルを用いた検索エンジンの設計手法
○小林栄太,山垣則夫,竹中 崇,神谷聡史(NEC),本村真人(北大)
●[8:50〜10:30]セッション4B:エミュレータ・アクセラレータ 座長:小林和淑(京都工繊大)
(4B-1)高速シリアル通信によるFPGAベースASICエミュレータ向け回路分割手法
○高橋克昇,佐伯亮祐,久我守弘,末吉敏則(熊本大)
(4B-2)Fast Cycle Estimation Methodology for Instruction-Level Emulator
○David Thach,池 敦,田宮 豊,桑村慎哉(富士通研)
(4B-3)GPGPUを用いた迷路配線実装の一手法
○中井駿介,藤井良弥,寺田翔太,村岡道明,豊永昌彦(高知大)
(4B-4)SVMに基づく画像認識処理のGPUを用いた高速化手法
○佐々木仁,雫 譲,廣瀬哲也,黒木修隆,沼 昌宏(神戸大)
●[10:50〜12:30]セッション5A:システム設計 座長:田中輝明(三菱電機)
(5A-1)上流設計におけるバス調停遅延時間の見積もりのための確率的数学モデル
○柴田誠也,石川拓也,本田晋也(名大),冨山宏之(立命館大),高田広章(名大)
(5A-2)組み込みシステム向けマルチプロセスデバッグ環境
○田宮 豊,桑村慎哉,David Thach,池 敦(富士通研)
(5A-3)ASIP統合開発環境のためのアーキテクチャ記述の提案
○村田謙介,稗田拓路,坂主圭史,武内良典,今井正治(阪大)
(5A-4)特定用途向き命令セットプロセッサのアーキテクチャ記述とコンパイラ生成手法の提案
○兵藤佑亮,村田謙介(阪大),稗田拓路(立命館大),坂主圭史,武内良典,今井正治(阪大)
●[10:50〜12:30]セッション5B:耐故障設計 座長:松岡英俊(富士通研)
(5B-1)チップ内ばらつき耐性を高めたフリップフロップの設計手法
○北島和彦,小野寺秀俊(京大)
(5B-2)FPGA配線構造におけるRTNモデルを用いたNBTI遅延解析手法の検討
○籔内美智太郎,小林和淑(京都工繊大)
(5B-3)CMOSドライバ回路遅延のNBTI劣化ばらつき特性解析
○佐方剛(富士通セミコンダクター),成木保文(メンター・グラフィックス・ジャパン),
奥村隆昌(富士通セミコンダクター),金本俊幾,増田弘生(ルネサスエレクトロニクス),
佐藤高史(京大),橋本昌宜(阪大),古川且洋(ジーダット),田中正和(パナソニック),山中俊輝(リコー)
(5B-4)スキャンパスを用いたNBTI劣化抑制に関する一検討
○亀田敏広,郡浦宏明(阪大),密山幸男(高知工科大),橋本昌宜,尾上孝雄(阪大)
●[13:30〜14:50]セッション6A:招待講演
(6A-1)最新Androidケータイの製品技術と開発苦労話
本田 亮(富士通)
○[14:50〜15:00]DAシンポジウム2011閉会の挨拶
●[15:00〜17:30]DAS/SWEST合同ポスターセッション
***発表募集は終了しました***
システムLSIは、情報家電、携帯機器、コンピュータ、ネットワークシステムなど現在および将来の電子装置の進歩を支えるキーテクノロジーであります。そのテクノロジーを支える中心的技術の一つである設計自動化(DA)技術は、論理DA、レイアウトDA、テストDAといった各分野において飛躍的な進歩を遂げてきました。近年、集積回路微細化技術の進展によりシステムLSIが実現可能となり、従来のDA分野にソフトウェア、ハードウェア協調設計や組み込みシステム設計方法論などが加わり、システムLSI設計技術とよばれる新たな分野を形成しております。また、実際の設計に適用しての性能評価などにも関心が高まりつつあります。設計言語、設計資産(IP)などの国際的な標準化活動も活発化しております。
本シンポジウムではこうしたシステムLSIの設計技術およびDA技術の進展に貢献するべく、最新の技術発表と技術動向情報の交換を目的として発表と討論の場を提供するものです。また、今回はSWEST13(第13回組込みシステム技術に関するサマーワークショップ)と連続開催し、ソフトウエアまで含めた広いシステムLSI設計技術に関する討論を可能にします。
本シンポジウムに関する最新の情報は, システムLSI設計技術研究会ホームページでご覧になれます。