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最終更新日:2010年10月26日

第199回自然言語処理研究発表会

 

オンライン研究発表会について

標記の研究発表会はペーパレスで行います. 皆様のご理解とご協力をお願いいたします.
平成21年度のオンライン化についての詳細は こちら をご覧ください.

* 自然言語処理研究会に登録されている方
予稿集(研究報告)は研究発表会の一週間前の11月11日(木)に電子図書館当日閲覧用サイト(登録会員用)で公開します.
これに伴い公知日は1111日(木)となりますのでご注意ください.
当日は資料をプリントアウトしてご持参いただくか,ご自身のPCにダウンロードの上PCをご持参ください.

* 自然言語処理研究会に登録されていない方
当日受付で当研究発表会の資料閲覧用にUSBメモリを貸し出します.
当日はノートPC等をご持参ください.
尚,当研究会にご登録いただくことで当研究会の資料のバックナンバーも含めてすべて電子図書館でご購読いただけます.
登録されていない方は, 是非この機会にNL研究会を登録してください.( 登録まで最大3日かかりますのでご留意ください.)
登録に関しては こちらをご参照ください.

   ○研究会登録は上記のお申込と登録費をご入金いただいて正式登録となります.
     入金の確認には1週間程度お時間をいただきますのでご了承ください.
   ○上記お手続きが済みましたら本会電子図書館上のユーザ登録(無料)をしてください.

■NII電子図書館(現在試行運用中です)
※ご利用にはユーザ登録が必要です.
http://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/

プ ロ グ ラ ム

◎ 日程: 2010年11月18日(木), 19日(金)

◎ 会場: 広島市立大学 講堂小ホール
    広島市安佐南区大塚東3-4-1
    交通アクセス情報:http://www.hiroshima-cu.ac.jp/guide/index.html

プログラム(発表件数21件)11月18日(木)13:00-18:00
[13:00-15:00] 語彙・知識獲得(1)[4件]
[15:15-16:45] 解析               [3件]
[17:00-18:00] 検索               [2件]

11月19日(金)9:30-17:00
[ 9:30-11:00] 応用               [3件]
[11:15-12:45] 語彙・知識獲得(2)[3件]
[13:45-15:15] 言語分析           [3件]
[15:30-17:00] コーパス           [3件]

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11月18日(木)13:00-18:00

■ 13:00-15:00 語彙・知識獲得(1)(4件)■
(1)係り受け木を利用した単語類似度計算方法とそのシソーラス拡張への応用
○鈴木郁美,原 一夫,新保 仁,松本裕治(奈良先端大)
 
   注目する2つの単語がそれぞれ出現する2つの文の係り受け木において,各々
の単語を出発点とするランダムウォークを並行して行い,ウォークの類似
度の総和として単語の類似度を計算する.

(2)構文構造を利用した英語論文からの表現の自動獲得
○葛原和也,加藤芳秀,松原茂樹(名古屋大)

  英文を構成する単語間の構文的関係,および,統計情報を利用して英文作
成に有用な表現を獲得する手法を提案する.

(3)文脈類似度を用いた,項の異なる事態間関係の自動獲得
○隅田飛鳥,服部 元,小野智弘(KDDI研究所)

   本稿では,文脈類似度を元にクラスタリングを行うことにより, 項の異な
る事態間関係を自動獲得する手法を提案する.

(4)検索クエリログとクリックスルーログを用いた略語の展開候補獲得
○内海 慶(ヤフー),小町 守(奈良先端大),町永圭吾,前澤敏之,
佐藤敏紀,小林義徳(ヤフー)

   我々はグラフを用いたラベル伝播手法による略語の展開候補獲得の手法を
提案し, その有効性を確かめた.

■ 15:15-16:45 解析 (3件)■
(5)Markov Logicによる日本語述語項構造解析
○吉川克正,浅原正幸,松本裕治(奈良先端大)

   本研究では日本語の述語項構造をMarkov Logicによる集合的手法により解
析し従来研究との比較を行う.

(6)代表・派生関係を利用した日本語機能表現の解析
○鈴木敬文,宇津呂武仁(筑波大),松吉 俊(奈良先端大),
土屋雅稔(豊橋技科大)

   大規模日本語機能表現辞書に収録されている機能表現を対象として,機能
表現の集約的検出方式を提案する.

(7)文間の弱い対立関係の認識
○大木環美(奈良先端大),村上浩司(楽天技術研究所),
松吉 俊(奈良先端大),水野淳太,乾健太郎(東北大学),
松本裕治(奈良先端大)

   命題が成立する範囲・程度の制限や条件の追加によって表される二文間の
弱い対立関係を新たに定義し,認識実験を行った.

■ 17:00-18:00 検索 (2件)■
(8)情報検索における圧縮距離の適用に関する考察
○相澤彰子(国立情報学研究所)

   テキストを対象とした「圧縮距離」の近年の研究を概観するとともに,
   情報検索への適用法を新たに提案して有効性を調べる.

(9)言い換えを用いた技術マニュアルの類似文検索
○矢舖将隆,難波英嗣,竹澤寿幸(広島市立大)

   言い換えを考慮して,翻訳メモリ上から類似用例文を網羅的に検索し翻訳
 支援を行う手法を提案する.

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11月19日(金)9:30-17:00

■ 9:30-11:00 応用 (3件)■
(10)口コミ分析による日経225先物の相場変動予測
○セーヨー サンティ,榊 剛史,内山幸樹(ホットリンク)

 ソーシャルメディアを介した情報伝搬が活発になる中で,多くの人々の
私生活や心理状態を把握しやすくなりつつある. 本研究は大量の口コミ
分析によって得られた市場心理と日経225先物の推移を機械学習させ,
売買予測モデルを確立した.取引シミュレーションの検証結果は日経225先物
の動向予測において,口コミ分析が有効であることを示している.

(11)発話を意識した文推薦システムの構築と評価
○冨坂亮太(東京大学),鈴木崇史(東洋大学),
相澤彰子(国立情報学研究所/東京大学)

  ユーザーの興味と話題性のモデルの獲得法について述べ,これらに基づ
く発話文選択の手法を提案する

(12)やさしい日本語によるニュースの書き換え実験
○田中英輝,美野秀弥(NHK放送技術研究所)

  日本語学習者向けに平易な日本語によるニュースの提供を検討している.
この実現に向けたさまざまな課題を,人手によるニュースの平易化実験
結果を基に整理する.

■ 11:15-12:45 語彙・知識獲得(2)(3件)■
(13)トピックと属性を用いたブートストラップ法に基づく語彙獲得
○貞光九月,齋藤邦子,今村賢治,菊井玄一郎(NTT)

  語彙獲得タスクにおいて,トピックと属性を用いることでセマンティッ
クドリフトを軽減し,精度が向上することを示す.

(14)文脈に依存した述語の同義関係獲得
○柴田知秀,黒橋禎夫(京都大)

  「(景気が)冷え込む」と「(景気が)悪化する」のように,述語単体
では同義でないが文脈に依存して同義関係となる述語ペアを,係り受け
関係にある述語を素性とした分布類似度を計算することによって獲得する.

(15)ハブを作らないグラフ構築法を用いた半教師あり語義曖昧性解消
○小嵜耕平,新保仁,小町守,松本裕治(奈良先端大)

  頂点次数に上限を与える効率的なグラフ構築法を提案し, その有効性を
語義曖昧性解消タスクにおいて検証した.

■ 13:45-15:15 言語分析 (3件)■
(16)専門用語の分野基礎性を判定する基準に関する一考察
○内山清子(国立情報学研究所)

  論文中の専門用語が,分野を知るために必須の基礎的用語であるのか,
専門性が高い語かを判定するための尺度について,考察を行う.

(17)接続節における要求表現:連体節と副詞節
○大森 晃(東京理科大)

  最終的には日本語ウェブページからの要求抽出を目指している.本研究
では,それに向けて,文から要求を抽出するための言語学的基礎論を整
えていく一環として,複文における接続節(特に連体節と副詞節)にお
ける要求表現の可否や,要求を表現し得る接続節はど のような場合に要
求を表現するかに関する言語学的知識を明らかにする.

(18)テキストの断片に対する局所的一貫性モデル
○横野 光,奥村 学(東京工業大)

  本論文では,テキスト中の文について,その先行文脈に対する局所的一
貫性を評価するモデルを提案する.

■ 15:30-17:00 コーパス (3件)■
(19)形態素・係り受け解析済みコーパス管理・検索ツール「茶器」
○松本裕治,浅原正幸,岩立将和(奈良先端大),森田敏生(総和技研)

 文科省特定研究「日本語コーパス」の一環として構築しているコーパス
管理ツールの機能と目的について紹介する

(20)汎用アノテーションツールSlate
○徳永健伸,Dain Kaplan,飯田龍(東京工業大)

  ユーザの定義により種々のアノテーションをおこなえるWebアプリケーション
Slateの設計方針,機能について紹介する.

(21)視線情報を含むマルチモーダル協調作業対話コーパスの構築と利用
○安原正晃,石川真也,飯田龍,徳永健伸(東京工業大)

  協調作業対話コーパスを作成し,話者の発話・視線・行動の関係を分析し,
その結果を参照解析に利用する予備実験を行なった.

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 *自然言語処理研究会Webページ:
http://www.nl-ipsj.or.jp/

◎ 照会先:

* 研究会に関する問い合わせ先:
宮尾 祐介 (国立情報学研究所)
E-mail: yusuke (at)nii.ac.jp

* 会場に関する問い合わせ先:
難波 英嗣 (広島市立大学)
E-mail: nanba (at)hiroshima-cu.ac.jp

★ 受け付けは先着順で行なっております.
締切間際になりますと,申し込み件数によりましては次回の研究会にまわって
頂くようお願いする場合がございます.申し込みを予定しておられます方はな
るべく早めにお申し込み下さい.

★ 締め切り後の発表キャンセルは原則としてできません.
発表申し込み後にキャンセルの必要が生じた場合にはなるべく早くご連絡くだ
さい.発表申込後,学会が提示する原稿提出締め切りまでに原稿が到着しない
場合には,幹事団の判断により発表を取り消しさせていただくこともあります.

★ 論文提出締切後の原稿差し替えはできません.
論文提出締切後は,訂正版のアップロードやウェブ上での配布などの原稿差し
替えは一切できませんので,予めご留意ください.