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最終更新日:2007年3月30日


論文誌と研究会刊行物のオンライン化に関するアンケート結果報告


論文誌・研究会刊行物オンライン化検討WG
主査:中島秀之(副会長)


 会員皆様および論文誌購読員等皆様には、1月25日〜2月15日実施の標記アンケート調査へのご協力と、たくさんの貴重なご意見の数々を賜り、誠に有難うございました。  今後、皆様のアンケート結果等を参考にして、論文誌と研究会刊行物のオンライン化を推し進め、より効率的でより良いサービスを皆様に提供できるよう努めていく所存です。
 以下に、集計結果の概要と、幾つかのご意見に対するご回答を掲載いたしますので、ご一読くだされば幸いです。 

アンケート調査期間   平成19年1月25日〜2月15日

対象  ※それぞれ電子メールアドレスの登録がある方々から任意抽出(図書館は郵送)

個人会員  ※以下のリンク先は各アンケート内容

依頼数
回答数
回答率
論文誌購読・研究会登録の正会員
6,166名
693名
11.2%
上記以外の正会員
8,354名
721名
8.6%
学生会員
2,211名
219名
9.9%

団体会員・図書館等  ※以下のリンク先は各アンケート内容

依頼数
回答数
回答率

賛助会員

273社

36社

13.2%

図書館購読員

198団体
55団体
27.8%

※関連ページはこちら⇒  [電子図書館BookPark]   [出版物の案内]   [研究会配布物]


 

個人会員のご回答:概要(学生会員は除く) [依頼数:14,520名、回答数:1,414名(9.7%)]
論文誌ジャーナル関係
■論文誌ジャーナルのオンラインならではのメリットが活かせる購読者向けサービスについて

 ⇒ご回答の多かった項目は次の通りです。
  このうち、当面は、c項, d項に注力して対応予定ですが、他項目についても可能な部分は体制が整った段階で鋭意対応していく所存です。
a) 関連学会も含めた学術論文の参考文献情報と被引用情報の提供
b) 登録した興味あるキーワードに関連する論文の送付
c) 掲載新着状況の自動配信
d) マルチメディア対応サービス
e) 関連学会の電子ジャーナル同士の相互リンク
■論文誌ジャーナルのオンライン化全般に関する意見・要望等について

 ⇒いただいた主なご意見・ご要望について、現段階で回答可能な範囲で次にお答えいたします。

1) 海外への発信体制:オープンアクセスについて
 ⇒現在でも英文論文については、J-Stageから無料で公開されています。 今後、英文トランザクションの独立公開等、発信体制の強化を図っていく予定です。

2) アブストラクト(抄録)の無料購読について
 ⇒電子図書館(BookParkでは、書誌情報・アブストラクト(抄録)は無料でご覧いただけますので、ご利用ください。 また、当該論文の1頁目を読める「立ち読み」機能もついておりますので、ご利用ください。

3) 紙媒体・別刷の希望について 
 ⇒電子図書館(BookParkでは、オンデマンド印刷サービス(有料)も行っておりますので、紙媒体をご希望の皆様にはこのサービスをご利用いただく予定です。オンライン化後も別刷等の入手はこのサービスで対応いただく予定ですので、ご利用ください。

4) 検索機能について
 ⇒全文検索には現段階では対応できませんが、電子図書館(BookParkには、書誌情報・アブストラクト(抄録)からの検索機能がありますので、ご利用ください。

5) CD等の配布希望について
 ⇒希望者多数の場合は、年間分が掲載されたCD等を年度末に実費相当で配布する検討を始めたいと思います。

6) 画面の見易さについて
 ⇒今後、可能な範囲で鋭意対応していきたいと思います。

7) サイトライセンス(機関購読)について
 ⇒20年度に予定する論文誌のオンライン化の段階では、サイトライセンスの対応予定はありませんが、50周年(22年度)の総合デジタルライブラリ制実施に当っては、サイトライセンスに対応できるよう検討していく所存です。

8) アーカイブ権について
 ⇒購読を止められた後の電子図書館(BookPark)の閲覧はできませんが、年度末に年間分のCD等を配布することは可能かと思われます。

9) 購読費について
 ⇒皆様から様々なご意見をいただきましたが、購読者皆様と、掲載論文の著者皆様とのご負担のバランスも勘案しつつ、皆様のご意見を参考に料金設定に努めてまいります。

10) 投稿料について
 ⇒様々なお考えがあることが今回良く分りました。当面、投稿料の導入予定はありませんが、必要な段階では皆様のお考えを参考にさせていただきます。

11) その他、各種料金について
 ⇒各種料金設定に関する部分は、皆様の今回のご回答を今後の参考とさせていただきます。

研究会関係
■研究会のオンラインならではのメリットが活かせる購読者向けサービスについて

 ⇒ご回答の多かった項目は次の通りです。
  このうち、WGでは当面は、b項, d項に注力して対応予定です。c項については、各研究会に可能な範囲で対応を依頼予定です。他項目についても可能な部分は体制が整った段階で鋭意対応していく所存です。
a) 登録した興味あるキーワードに関連する論文の送付
b) イベント会場での発表一括ダウンロード
c) 研究会主催イベントの「招待講演」「特別企画」などの配信
d) マルチメディア対応サービス
■研究会のオンライン化全般に関する意見・要望等について

 ⇒
いただいた主なご意見・ご要望について、現段階で回答可能な範囲で次にお答えいたします。

1) 研究発表会・シンポジウム当日の参加者への配慮について
 ⇒研究発表会・シンポジウム当日は、例えば、ご登録者は電子図書館(BookPark)をご覧いただき、ご登録の無い方にはUSBメモリ等を配布するなどの対応を考えております。 また、研究会によっては、独自に当日の紙媒体資料が印刷できるよう検討しています。

2) その他
 ⇒前述の「論文誌ジャーナル」の掲載内容をご参考ください。

総合デジタルライブラリ関係
■50周年(22年度)に向けた「総合デジタルライブラリ(以下、総合DL)」全般に関する意見・要望等について

 ⇒
いただいた主なご意見・ご要望について、現段階で回答可能な範囲で次にお答えいたします。

1) 費用構造について
 ⇒論文誌購読費や研究会登録費に加えて総合DL登録費をご負担いただくものではなく、、総合DLに登録いただければ論文誌および研究会が発行する刊行物の全てが閲覧できる制度です。 現段階では、個人会員の皆様については、総合DLに登録いただければ、研究会の登録も3研究会程度は無料で登録できるような制度を考えております。 皆様からいただいたご意見を参考に、またサイトライセンスの検討も勘案しつつ、適切な料金設定に努めていく所存です。

2) サイトライセンス(機関購読)について
 ⇒総合デジタルライブラリ実施に当っては、研究室等の小さな単位ではなく、大学・企業ともにより大きな法人等の単位でサイトライセンスに対応できるよう鋭意検討していく所存です。

3) CD(DVD)等の配布希望について
 ⇒ご希望があれば、年間分が掲載されたCD(DVD)等を年度末に実費相当で配布することは可能かと思われます。

4) アーカイブ権について
 ⇒購読を止められた後の電子図書館(BookPark)の閲覧はできませんが、年度末に年間分のCD(DVD)等を配布することは可能かと思われます。





団体会員・図書館等のご回答:概要
■オンライン化全般に関する意見・要望等について

 ⇒いただいた主なご意見・ご要望について、現段階で回答可能な範囲で次にお答えいたします。

1) サイトライセンス(機関購読)について
 ⇒50周年(22年度)の総合デジタルライブラリ実施に当っては、大学・企業ともに法人等の単位でサイトライセンスに対応できるよう鋭意検討していく所存ですが、それまでの論文誌のオンライン購読については、1登録につき複数ユーザでのご利用を考えております。

2) アーカイブ権について
 ⇒購読を止められた後の電子図書館(BookPark)の閲覧はできませんが、年度末に年間分のCD(DVD)等を配布することは可能かと思われます。

3) ILL(Inter Library Loan:図書館間の文献相互複写と図書相互貸借)について
 
⇒オンライン化の元では、ILLの利用許可はできませんので、予めご承知ください。