情報処理学会第88回全国大会 会期:2026年3月6日(金)~8日(日) 会場:松山大学

“Future Verse”が拓く未来の都市づくりと情報基盤

日時:2026/3/6(金) 9:30-11:30

会場:第5イベント会場

【セッション概要】本シンポジウムでは、「ShonanFutureVerse」プロジェクトを通じて探求してきた、Beyond 5G時代における未来都市デザインと情報基盤の可能性を議論する。超高精度なサイバーフィジカルシステム(CPS)による都市シミュレーション、視覚化、情報提示など、都市空間とデジタル技術の高度な融合を支える要素技術と実証について紹介する。基調講演として、JR東日本フロンティアサービス研究所斎藤主幹研究員を迎え、鉄道インフラから広がるこれからの移動や都市像について展望をご紹介いただく。

9:30-9:35 全体司会 セッションオープニング

大越 匡(慶應義塾大学 環境情報学部 准教授)

大越 匡

【略歴】慶應義塾大学環境情報学部准教授.人生の様々なライフステージにおける身体的・心理的・社会的なウェルビーイングを支援・創造するIT/AI技術 (特にモバイル/ユビキタス・コンピューティング分野) の研究を行っている.1976年神奈川県生まれ.1998年慶應義塾大学環境情報学部卒.2000年同大学院修士号 (政策・メディア).2006年カーネギーメロン大学計算機科学部修士号 (M.S. in CS).約7年間ブログ,ソーシャルネットワーク,ソーシャルメディア分野における企業・実務経験を経た後,2015年慶應義塾大学大学院博士号取得 (政策・メディア).

9:35-10:15 基調講演 基調講演: “にぎわうまち”の情報構造 ― 鉄道の人流を、街の人溜へ ―

斎藤 武(東日本旅客鉄道株式会社 東日本旅客鉄道株式会社 フロンティアサービス研究所 主幹研究員)

斎藤 武

【講演概要】JR東日本は、モビリティと生活ソリューションの二軸経営のもと、鉄道とまちが一体となって活気を生み出す社会の実現を目指している。駅や周辺空間では多様な催しを通じて地域のにぎわい創出に取り組んでいるが、この「にぎわい」は単なる人の多さでは測れない、より豊かな概念である。そこでフロンティアサービス研究所では、この「にぎわい」をより多面的にとらえ、測定・評価する方法論の検討を深めている。本講演では、こうした取り組みの一端を示し、鉄道とまちが共に創る未来のにぎわいの姿を展望する。

【略歴】ICTを活用した鉄道旅客サービスの研究に従事し、駅の端末やサイネージ、スマートフォンを用いた情報提供、アクセシビリティ向上のためのインクルーシブデザイン、サービスロボット活用などの研究に加え、駅周辺や生活動線まで視野に入れたサービスの研究開発にも取り組んでいる。

10:15-10:55 講演(1) SFVプロジェクト成果報告(1): SFV: プロジェクト構想とアーキテクチャ、神奈川県南部地域でのPoC実証概要

大越 匡(慶應義塾大学 環境情報学部 准教授)

大越 匡

【講演概要】ShoanFutureVerse (SFV) プロジェクトの全体的構想と技術的課題、それに基づいてプロジェクトで設計・構築・実証を進め来たSFVアーキテクチャとそのプロトタイプについて、神奈川県南部地域での実証を踏まえながら概説する。

【略歴】慶應義塾大学環境情報学部准教授.人生の様々なライフステージにおける身体的・心理的・社会的なウェルビーイングを支援・創造するIT/AI技術 (特にモバイル/ユビキタス・コンピューティング分野) の研究を行っている.1976年神奈川県生まれ.1998年慶應義塾大学環境情報学部卒.2000年同大学院修士号 (政策・メディア).2006年カーネギーメロン大学計算機科学部修士号 (M.S. in CS).約7年間ブログ,ソーシャルネットワーク,ソーシャルメディア分野における企業・実務経験を経た後,2015年慶應義塾大学大学院博士号取得 (政策・メディア).

講演(2) SFVプロジェクト成果報告(2): 大規模言語モデルを用いたイベント会場・観光地の需要予測

豊田 正史(東京大学 生産技術研究所 教授)

豊田 正史

【講演概要】人流把握・ナウキャスト・フォアキャストの基礎データとなるイベント会場や観光地における需要予測を携帯電話位置情報とソーシャルメディアデータを用いて行うシステムを構築した。ソーシャルメディアデータをLLMを用いて分析し需要予測に活用する手法を紹介する。

【略歴】東京大学生産技術研究所教授.1994年東京工業大学理工学部情報科学科卒業.1996年同大学大学院情報理工学研究科修士課程修了.1999年同大学大学院情報理工学研究科博士課程修了.博士(理学).同年,科学技術振興事業団計算科学技術研究員,2008年東京大学生産技術研究所助教授,2009年同准教授を経て現在に至る.ウェブ,ソーシャルメディア,IoTデータ等のインタラクティブな可視化・解析の研究に従事.

講演(3) SFVプロジェクト成果報告(3): Bluetooth端末センシングによる人流行動把握手法とナウキャスト・フォアキャストシミュレーション技術

花房 比佐友(株式会社アイ・トランスポート・ラボ 代表取締役社長)

花房 比佐友

【講演概要】本プロジェクトでは、Bluetooth端末センシングとそのデータを用いた人流行動把握手法、ナウキャスト・フォアキャストシミュレーション技術を開発した。本講演では、これらの技術の概要を説明し、神奈川県藤沢市、横須賀市の実証実験を通じて、SFVアーキテクチャにおける役割や今後の展望について紹介する。

【略歴】株式会社アイ・トランスポート・ラボ代表取締役社長。1974年生まれ、群馬県出身。1999年千葉工業大学大学院工学研究科土木工学専攻修了。1999年株式会社熊谷組に入社。2005年株式会社アイ・トランスポート・ラボに入社。交通工学を専門とし、交通シミュレーションを中心とした交通コンサルティング、システム開発、オンラインシミュレーション開発に従事。

講演(4) SFVプロジェクト成果報告(4): 人間らしい行動を再現できる社会シミュレーション基盤の構築

栗原 聡(慶應義塾大学 理工学部 教授)

栗原 聡

【講演概要】ヤバースを社会シミュレーションにて再現し,シミュレーション内にて多様なインタラクション実験を行い,有用な方策を実社会にて実施することでキラバースを実現するための,人間らしい行動を再現するマルチエージェント社会シミュレーション基盤についてデモを交えつつ紹介する.

【略歴】慶應義塾大学理工学部 教授.人工知能学会 会長.慶應義塾大学共生知能創発社会研究センター センター長。博士(工学)。NTT基礎研究所、大阪大学、電気通信大学を経て、2018年より現職。JST PRESTO「社会変革基盤」領域統括。オムロンサイニックエックス社外取締役。マルチエージェント、複雑ネットワーク科学、計算社会科学などの研究に従事。著書『AIにはできないー人工知能研究者が正しく伝える限界と可能性』(角川新書)、など多数。

講演(5) SFVプロジェクト成果報告(5): キラバース/ヤバース・ビジュアライゼーション

青木 崇行(カディンチェ株式会社 研究開発部 代表取締役)

青木 崇行

【講演概要】3D地形データと人流データを統合したキラバース・ヤバース3Dビジュアライザーを紹介する。本システムでは、実証実験地で取得した人流データについて、時空間的な変化を3次元空間自由視点で確認できるようにした。データについてはリアルタイム版と記録したデータの再生の2種類に対応しており、特にリアルタイム版においては実証実験地に設置された14台のBluetoothセンサーのデータを可視化できるようになっている。また実証実験では裸眼立体ディスプレイでの展示も行い、新たな可視化手法の提示を行えた。

【略歴】カディンチェ株式会社代表取締役。2009年慶應義塾大学博士号取得(政策・メディア)。ソニー株式会社を経て、カディンチェ株式会社を設立。カディンチェではXRやAIに関するソフトウェア開発に従事。2025年10月にカディンチェは(株)アマナのグループに参画。2025年11月にカディンチェは大日本印刷(株)とDNP XR STUDIOを開設。

講演(6) SFVプロジェクト成果報告(6): 水害時におけるキラバース/ヤバースと行動判断への適用

廣井 慧(京都大学 防災研究所 准教授)

廣井 慧

【講演概要】本研究は、水害時の望ましい未来(キラバース)と避けたい未来(ヤバース)を構成し、災害時の対策検討に活用する方法を提案する。過去データと地形・降雨条件に基づき浸水の広がりを再現し、さらに住民の避難行動や情報の届き方の違いを反映した複数シナリオを比較することで、キラバースとヤバースの分岐点を抽出する。藤沢市を対象としたケーススタディとして、本手法を災害時の行動判断に適用した実験事例を紹介する。

【略歴】2004年東北大学工学部電子工学専攻卒業.同年東日本電信電話株式会社入社.2014年慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科博士(メディアデザイン学).名古屋大学未来社会創造機構特任助教,同大学工学研究科助教を経て,2020年から京都大学防災研究所巨大災害研究センター准教授.防災情報システム,災害情報の時空間解析の研究に従事.

10:55-11:25 パネル司会 パネルディスカッション 「未来都市への社会課題・技術課題」

橋詰 孝(NTT東日本株式会社 ビジネスイノベーション本部公共SE部中央省庁部門 課長)

橋詰 孝

【講演概要】JR東日本斎藤様の基調講演、およびSFVプロジェクトでの各成果報告を受け、昨今〜今後の社会動向およびIT/AI技術動向を踏まえたこれからのスマートシティ/未来都市実現に向けた課題について、登壇者によるパネルディスカッション行う

【略歴】NTT東日本株式会社公共SE部中央省庁部門担当課長。ソフトウェア開発会社を経て、2013年に入社。公共分野のアプリケーション構築、保守やデータ利活用提案等に従事。

パネリスト

斎藤 武(東日本旅客鉄道株式会社 東日本旅客鉄道株式会社 フロンティアサービス研究所 主幹研究員)

斎藤 武

【略歴】ICTを活用した鉄道旅客サービスの研究に従事し、駅の端末やサイネージ、スマートフォンを用いた情報提供、アクセシビリティ向上のためのインクルーシブデザイン、サービスロボット活用などの研究に加え、駅周辺や生活動線まで視野に入れたサービスの研究開発にも取り組んでいる。

パネリスト

大越 匡(慶應義塾大学 環境情報学部 准教授)

大越 匡

【略歴】慶應義塾大学環境情報学部准教授.人生の様々なライフステージにおける身体的・心理的・社会的なウェルビーイングを支援・創造するIT/AI技術 (特にモバイル/ユビキタス・コンピューティング分野) の研究を行っている.1976年神奈川県生まれ.1998年慶應義塾大学環境情報学部卒.2000年同大学院修士号 (政策・メディア).2006年カーネギーメロン大学計算機科学部修士号 (M.S. in CS).約7年間ブログ,ソーシャルネットワーク,ソーシャルメディア分野における企業・実務経験を経た後,2015年慶應義塾大学大学院博士号取得 (政策・メディア).

パネリスト

豊田 正史(東京大学 生産技術研究所 教授)

豊田 正史

【略歴】東京大学生産技術研究所教授.1994年東京工業大学理工学部情報科学科卒業.1996年同大学大学院情報理工学研究科修士課程修了.1999年同大学大学院情報理工学研究科博士課程修了.博士(理学).同年,科学技術振興事業団計算科学技術研究員,2008年東京大学生産技術研究所助教授,2009年同准教授を経て現在に至る.ウェブ,ソーシャルメディア,IoTデータ等のインタラクティブな可視化・解析の研究に従事.

パネリスト

花房 比佐友(株式会社アイ・トランスポート・ラボ 代表取締役社長)

花房 比佐友

【略歴】株式会社アイ・トランスポート・ラボ代表取締役社長。1974年生まれ、群馬県出身。1999年千葉工業大学大学院工学研究科土木工学専攻修了。1999年株式会社熊谷組に入社。2005年株式会社アイ・トランスポート・ラボに入社。交通工学を専門とし、交通シミュレーションを中心とした交通コンサルティング、システム開発、オンラインシミュレーション開発に従事。

パネリスト

栗原 聡(慶應義塾大学 理工学部 教授)

栗原 聡

【略歴】慶應義塾大学理工学部 教授.人工知能学会 会長.慶應義塾大学共生知能創発社会研究センター センター長。博士(工学)。NTT基礎研究所、大阪大学、電気通信大学を経て、2018年より現職。JST PRESTO「社会変革基盤」領域統括。オムロンサイニックエックス社外取締役。マルチエージェント、複雑ネットワーク科学、計算社会科学などの研究に従事。著書『AIにはできないー人工知能研究者が正しく伝える限界と可能性』(角川新書)、など多数。

パネリスト

青木 崇行(カディンチェ株式会社 研究開発部 代表取締役)

青木 崇行

【略歴】カディンチェ株式会社代表取締役。2009年慶應義塾大学博士号取得(政策・メディア)。ソニー株式会社を経て、カディンチェ株式会社を設立。カディンチェではXRやAIに関するソフトウェア開発に従事。2025年10月にカディンチェは(株)アマナのグループに参画。2025年11月にカディンチェは大日本印刷(株)とDNP XR STUDIOを開設。

パネリスト

打田 卓未(株式会社ゼンリンデータコム プロダクト事業本部 リーダー)

打田 卓未

【略歴】株式会社ゼンリンデータコム プロダクト事業本部プロダクト第二事業部にてリーダーとして、民間・公共分野を問わず幅広い領域の業務を担当。2020年に同社へ入社後、『いつもNAVI API』や『Google Maps Platform』などの地図APIをはじめ、位置情報付コンテンツや地図情報を活用したサービスの企画・導入支援に携わり、これまでに100社以上の支援実績に従事。

パネリスト

廣井 慧(京都大学 防災研究所 准教授)

廣井 慧

【略歴】2004年東北大学工学部電子工学専攻卒業.同年東日本電信電話株式会社入社.2014年慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科博士(メディアデザイン学).名古屋大学未来社会創造機構特任助教,同大学工学研究科助教を経て,2020年から京都大学防災研究所巨大災害研究センター准教授.防災情報システム,災害情報の時空間解析の研究に従事.

全体司会 セッションクローズ