情報処理学会 第88回全国大会

7F-04
選択と集中 ―1960年代日本における学術研究へのコンピュータの導入―
○前山和喜(総研大)
1960年代初頭から,日本の学術研究のためのコンピュータ導入の現実的な議論が活発化する.研究活動にコンピュータを利用することが国際的に広がる中,その必要性は日本でも次第に共有されつつあった.本発表では,国内のコンピュータ産業の振興が進む状況と並行して,限られたリソースのもとで,学術研究用の計算環境がどのように整備されていったのか,その過程を論じる.特に,日本学術会議の「提言」に掲載された新発見の一次史料を分析していくことによって,計算環境の基盤が「選択と集中」へと収斂していく制度的背景を明らかにした.