6ZC-06
ジャポニスム期における西洋音楽がもつ日本的要素の研究
○田代みずほ,河瀬彰宏(同志社大)
本研究の目的は,日本を題材として作られた西洋音楽について,来日経験者であるDittrichの作品と,来日経験のない作曲家の作品を比較し,Dittrichが表象した「日本らしさ」の要素を明らかにすることである.本研究では,日本音楽を実地で研究したDittrichによる7曲のピアノ楽譜と,来日経験のない作曲家24名による41曲のピアノ楽譜を対象に音楽特徴量を抽出し,両群を比較した.両群は,PERMANOVAおよびロジスティック回帰分析において有意な差が認められた.また,群間差の効果量から,Dittrichの楽曲では,五音音階への適合度や,隣接音程における完全四度・完全五度の割合といった東洋的な要素が表象されていることを明らかにした.