6Q-06
5G通信におけるCSIおよび信号伝搬遅延を用いたUEの位置測位に関する一検討
○梶原綾乃,青野優智,西村雅基,波田凌太朗,作田岬紀,藤橋卓也,猿渡俊介(阪大)
既存の通信インフラを活用し,GPSが届かない屋内環境でも通信と位置測位を融合できる技術として,5Gへの注目が高まっている.特に,信号の伝搬遅延に基づくTiming Advance (TA) は位置測位への応用が期待される.しかし,TAは本来通信同期用であり,静止時でも値が変動するため測位精度への影響が課題となる.本研究では,オープンソース基盤srsRANを用いた実機実験でCSI (Channel State Information) とTAを取得し,TAの変動要因を調査した.距離条件を変えた検証の結果,TA値が距離変化に追従することを確認するとともに,TAの変動がCIR (Channel Impulse Response) のピーク推移に起因することを明らかにした.これらに基づき,CSIとTAによる測位の実現可能性および技術的課題について論じた.