5ZE-09
部分的な声質変換により話者性を維持した難聴者の明瞭度改善
○大谷蒼太,武田 龍,駒谷和範(阪大)
難聴者は補聴器を用いても聞き取りにくい区間があり,話者の声質によって聞き取りやすさが異なる.声質変換で聞き取りにくい話者の声を変換する場合でも,可能な限り話者性が保たれることが望ましい.本研究では,声質が聞き取りに影響を与えている部分のみ声質変換を行うことで,明瞭度改善を図る.声質変換によって聴取が改善しやすい音素の傾向や,聞き取りが不確かと予想できる区間を手がかりとし,効果的な区間のみに変換を適用する.これにより,声質変換を行う部分を最小限に抑え,話者性の変化を抑えた聞き取り改善が期待できる.実験では,補聴器処理のみを適用した場合と比較して明瞭度が改善する可能性を示す.