5K-05
準同型暗号CKKSを用いたResNet-20の低レイテンシ推論処理
○地引壮悟,吉田明正(明大)
準同型暗号は,暗号化したまま加算や乗算ができる暗号方式であり,機密データの機械学習に応用する研究が広く行われている.画像分類の分野では,ResNetモデルがよく使用されており,このモデルに準同型暗号を適用した推論処理では,通常の平文データの場合と比較して,レイテンシが高い.本稿では,CKKS暗号を用いたResNet-20の推論処理の高速化を実現するために,低次の近似活性化関数を用いて,残差ブロックあたりの乗算回数を減らし,かつ,ブートストラッピングの回数を減らす方法を提案する.本手法をApple M1チップ上でC++実装し,Cifar-10を用いて性能評価を行った結果,推論時間は大幅に短縮され,提案手法の有効性が確認された.