5F-06
単語は何によって「難しくなる」のか-心理的構成要因と経験入力の寄与-
○鄭 弯弯(名大)
本研究は、単語が「難しい」と判断される要因を、心理的構成要因(親密度・イメージ性・情動価・抽象度)と、学習者が日常的に受け取る経験入力(曝露量・視覚的複雑さ・読みやすさ)双方の寄与から統合的に捉えることを目的とする。従来の語彙難易度研究は、多様な自然入力に基づく語彙経験が、難易度知覚に異なる影響を及ぼす可能性が指摘されている。それに伴い、心理的属性か頻度ベースの指標のいずれかに依存して検討されてきたが、両者を同一枠組みで扱った体系的検証は不足している。本研究では大規模日本語語彙評定データを用いて両要因の構造的関係を明らかにし、語彙難易度評価の理論的基盤の再構築を目指す。