情報処理学会 第88回全国大会

4T-07
故人の個人情報におけるプライバシー保護とデータ活用モデルに関する研究―「継承型ダイナミック・コンセント」による尊厳の保護と医療貢献の両立―
○安岡真人(情報経営イノベーション専門職大)
本研究は、故人のデジタルデータ(デジタル遺産)の無断商用利用を防ぎつつ、本人が望む医療研究への貢献を可能にする管理モデルを提案する。現行法では死者のプライバシー保護が不十分であり、遺族による完全なデータ封鎖を招く恐れがある。そこで、生前の意思設定を遺族が引き継ぎ、IT技術で管理・監視する「継承型ダイナミック・コンセント」モデルを構築する。本モデルは、商用利用の厳格な排除(ネガティブリスト)と、公益目的での代理同意(ポジティブリスト)を両立させ、故人の尊厳を守りながら未来の医療発展に寄与する新たな社会基盤の創出を目指す。